私が小学校低学年の頃の話


母親が急に家に男友達を連れてきた

その男性は小太りな優しそうな人

っというのが第一印象だった



どうやら彼は母親の彼氏らしく
よく家に来ていた

日に日に私を含めた4人きょうだい
に、悪いことをした時など叱ったりなど
父親らしい感じで接するようになってきた


時には、手が出ることもある
水をかけられたこともあった

夜中に来てはお腹空いたと叩き起され
家事は1個上の姉と2人でやっていたため
夜中にご飯を作らされることもあった


寝る時に6畳の部屋に3枚布団をひいて
私の隣には彼が寝ていた

布団は違ったものの幼かった
私には理解できないようなことを
毎晩のように繰り返してきた

入れる手前まではいっていた
幼かった私には到底成人男性の力には
勝てない。

昔から親の離婚や家庭環境の複雑
転校を繰り返していたこともあって
人一倍周りを気にしたり空気を読む
ことを常にして笑顔でいた

そんな私には母親にはこのこと相談できず
約5年ほどずっと我慢をしてきた

憎くて憎くて仕方なかった
ご飯を作りながらこの包丁でぶっさして
やりたいと思うことも何度もあった


約五年が経った時抑えきれなくなった
自分は家を飛び出した。

年の離れた姉の家に駆け込んで
全てをはなした
姉は私と一緒に住もうと言ってくれた
やっと解放されるんだと思った


母親は何故居なくなったのか
分かっていなかった
一方的に責められて何も自分は悪いことを
してないのにって感情でいっぱいだった

母親を傷つけたくはないとは思って
いたがいつも通り母親に手を出されて
色々な感情が混ざりあって
母親に泣きながら話した


わかった、お前は嘘をついてないんだね
お母さん別れるね。

そう言われた。

やっと別れてくれるのか
わかってくれたんだ


そう思って居たけどきっとその言葉は
私を信じていなかったから
鎌をかけて別れちゃっていいんだね
あんたのせいだからねって事で
そう言ったんだと思う。

現に別れると言った母親は
そこから7年経った今でも
その彼氏と付き合っている



一緒に住んでは居ないがたまに会うことがある
私の彼氏と顔を合わせる時や
仕事で色々あったとき
お母さんに迷惑をかけてしまった時
必ず出てくる。
父親ずらで、本当にお願いだから

私の前から消えてくれ。