皆様 ご無沙汰しております。

久々にブログを書きます。

 

前回のブログの続きを書かねばと思いながらも

あまり意欲がないので最近のことを息抜きに書かせて頂こうと思います。

 

ロンドンはこの1週間ようやく夏らしくて

外へ出ればちょっと脇汗かいちゃうくらい。

 

これまでは薄手のダウンを着て朝散歩してましたので、

最後の夏かと思って日差しを堪能しています。

 

全くブログを更新せずに何をやってたんだと言いますと。。

 

全体的に腐ってました。

 

アメブロの海外在住の方たちの、楽しい夏の記録を時々だけど読ませてもらって

素敵なバケーションを過ごしているなぁ、と羨ましく思ってました。

 

私はというと、5回目の税務調査を受けております。

 

5回目て、あり得ると思いますか。

 

あり得んでしょ。

 

しかも過去4年間で5回目ですから英国税務調査の頻度記録をいずれ打ち立てると思います。

 

私は日本でも小さな会社の代表をやってます。

設立10年になりますが、まだ一度も税務調査は経験したことがありません。

 

一方で、このイギリスの頻度よ。

 

イギリスで起業家ビザを取得していますので、

ロンドンでも小さな小さな会社を経営しております。

 

イギリスがEU離脱して以降も、ヨーロッパから資材を仕入れることがあり

輸入消費税が高額になることがあります。

 

(イギリスがEU加盟国の間は輸入消費税、関税ともに免税でした。)

 

日本でもVAT登録が話題になっていますが、

売り上げよりも仕入れにかかった消費税が高くなりますと

還付を受けられますよね。

 

その還付額が大きいタイミングで税務調査が入ります。

 

それは仕方のないことなのですが

毎回毎回、税務調査の担当者が違います。

 

それも仕方のないことなのですが、

過去に行われた調査結果は調査員同士で全く共有されません。

 

過去5回、何十にも及ぶ質問内容は98%以上重複しています。

 

前回の調査書類を見れば答えは全てそこにあるのに、

毎回毎回同じ質問。

 

「前回も前々回も懇切丁寧に説明したやん!」

って言いたいのを堪えて、

調査員の方に理解してもらうためゼロから説明をします。

 

調査の間は仕事も手につかないし、精神的に非常に疲れます。

 

 

イギリスにとって私は外国人オーナーだし

目をつけられているのかなぁ。

 

 

輸出メインで収益を上げている企業は、イギリスの多額の消費税還付を受けていると思うので

税務調査は多いだろうなと思う。

 

それに比べたら私の会社はまだまだ少額な方だと思うんだけど。。

 

 

1つ思うこと。

 

過去4回の税務調査は、1ヶ月近くに及ぶ調査の結果、何一つ否認されることはなく

We are happy with all the information you provided. みたいな事を言って

何事もなく去って行かれました。

 

現在5回目で、調査真っ最中なので今回はどうなるかわかりませんが。。

 

 

その点、日本はどうなんだろう。

外国人オーナーの企業へは頻回調査が入ったりしてるのかな。

 

日本で税務調査があると、税務調査員は必ず1つはお土産を持って帰ると言います。

 

つまり最低でも1つは何かしら否認して、追徴課税等を請求してくるということです。

 

もちろん稀に、「今後も引き続き正しく会計書類を作成、申告してってくださいね。今回は以上です」と

何も否認せずに帰っていくこともあるそうですが、、稀だと思います。

 

 

 

それにしても4年で5回の税務調査。

 

過去4回とも何の不正も無しと認められて調査が終わっているのに、5回目来るんですか。

 

きっと私は永遠に信頼されない外国人オーナーなんでしょうかね。

 

でもまぁ、日本もそれくらいやって良いと思う。

 

 

 

 

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 前回のブログの続きです。


2018年6月上旬、イギリス大学院を無事卒業し、あと3ヶ月で学生ビザが切れるというところ。


引き続き家族でイギリスに居住するため、Tier 1 entrepreneur visa 起業家ビザを申請することに決めました。


この地で挑戦したい事業を、大学院1年目からずっと胸に抱いており、

ビザ申請に必要なビジネスプラン(事業計画書)は在学中から少しずつ書き溜めていました。


時折、教授やメンターのアドバイスを受けながら、

ほぼ完成というところまで到達。


ビジネスプランは何10ページにも渡る壮大な計画書なのですが、


・向こう3年間英国で事業をどのように牽引し成長させていくのか

・ビジネスが英国である必要性とその根拠

(これがビザ申請を成功させるための重要項目の1つ)

・企業戦略

・収益目標

・想定される全経費

・ターゲットマーケット

・ビジネスのコンテキスト

・競合となる企業

・ケーススタディ


など、

様々な項目を説得力ある証拠とともに提示する必要があります。



ビザ申請に提出するビジネスプランは、移民局の審査官に突っ込まれないように細部まで

万全に整える必要があり、私個人の力だけで仕上げるのはリスキーで、不安が大きかったです。


そのため、総仕上げとしてビジネスプランや企業プレゼンテーションのPitch Deckを作成する企業の門戸を叩き、彼らの助力を得ることにしました。


アポイントをとって向かった場所は、ロンドンの中心部オフィス街にあり、道行く人々はいかにもエリートビジネスマン、ビジネスウーマンといった風で、私は場違いな所に来たな、、と少々気後れしました。


スーツがビシッと決まった恰幅の良いレセプションの男性に、アポイントをとっていることと自分の名前を告げると、8階までエレベーターを使って行くように言われ、

8階に到着すると案内係の女性が待ってくれていました。


白を基調とした近代的で無機質なミーティングルームに通され、その女性に何か飲むか聞かれたので、コーヒーをお願いしました。


出されたコーヒーを飲みながら、辺りを見渡します。


静まり返ったミーティングルームの壁は全てガラス張りで、

隣の部屋でもクライアントと商談しているのが見えます。


また、ステップフロアーになっており、隣接する部屋の一つは見下ろす形となっていて、

黒髪のスーツを着た男性が、大きな白いソファに座り一人で過ごしているのも見えました。


ロンドン中心部というのに空間を贅沢に使っているので、各部屋とても広く、

ガラス張りのお隣さんとも十分な距離があります。

近代的というより近未来的だったかな。。


もし、めちゃめちゃ窮屈な設計でガラス張りの部屋だとしたら、隣部屋の人と目が合いそうで気まずいですよね。


お洒落だなぁ、、なんて思いながら眺めていると、

しばらくして部屋のドアが開き、

ブロンドヘアの女性と、アフリカ系でスタイル抜群だけれどもソフトな物腰の女性が順に入室し、彼女たちが私の担当者だと紹介されました。


初めは緊張していたものの、先ずは私のことを理解して貰わねばと気持ちを切り替え。


自分で用意していたPitch Deck を使って事業計画書のプレゼンをし、彼女たちの疑問に答え、ビジネスプランの方向性を確認しあいました。


以降、何度かオフィスを訪れミーティングを通して内容をブラッシュアップさせました。


彼女たちの仕事ですから当然といえば当然ですが、より効率の良いプロモーション戦略など、私には無かったアイデアを助言されたり、

私が作成したビジネスプランが英国の法律を遵守しているかも確認して貰いました。


例えば経費に含まれる人件費の算出式について、

イギリスの最低賃金を守っているか等、法律的な視点であらゆるチェックがなされました。


こうして揺るぎ無いビジネスプランが完成しました。





じっくり時間をかけて盤石なものを仕上げるのはいいのですが




時間ですよ!!!


お手持ちの学生ビザは間も無く失効しますよ!!


子供達はイギリスの学校に馴染んでいて、

今のタイミングで帰国するわけには行かないんですよ!!


起業家ビザ申請に必要なのはビジネスプランだけじゃないし、

学生ビザ失効までに起業家ビザが下りるわけもなく、

絶対間に合わへんよね!?!?!?


じゃあ、とりあえず一旦帰国して、

起業家ビザを申請し、

無事に取得できた場合のみ、再びイギリスに戻ってくる!?


子供にとっては

〜2016年 日本 → 

→ 2016〜2018年 9月イギリス → 

→ 2018年10月〜 起業家ビザ申請準備のため日本帰国(おそらく数ヶ月)→

→ ビザ成功の場合のみイギリスに戻る

(最悪ビザ失敗してイギリスに戻れない可能性も。)



なんて事になるのですが、そんなに振り回していいの??


戻ってこれたとして、常に定員いっぱいのロンドンの学校。


同じ学校に入れる保証はどこにもない。




正直言って、こんなタイムラインじゃ間に合わないのはわかってました。


でも起業家ビザは焦って申請するものじゃないから。



ここで私がとった選択は。

 

 

 

 

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日常のことも書きたいなと思うのですが
忙殺される日々でなかなか更新できません。。

そして先日から始めてしまったビザ取得のお話。

間で関係ない話を入れると、自分の備忘録としても見づらいので
ちゃんとキリの良いところまで書きたいと思います!

前回のブログの続きです。
2018年9月末にはイギリス大学院の学生ビザが切れてしまいます。
私たちのイギリス移住目的は、この地で子育てをすること。

たった2年の滞在で帰国していては意味がありませんので
学生ビザが失効しても引き続き居住する手段を模索していました。

様々なビザのオプションを調べたところで絞った選択肢2つ。

① Tier 1 entrepreneur visa 起業家ビザ 

② Tier 1 graduate entrepreneur visa 新卒者向けの起業家ビザ 

いずれもイギリスで事業を始めたい人のためのビザでですが
異なるのは申請基準です。

新卒者向けの起業家ビザは、必要とされる資金が少ないのが大きな魅力。

一般的な起業家ビザだと、必要な資金は20万ポンド。
当時のレートで3000万円以上です。

この3000万円強の資金を3年以内にイギリスの事業で全額使い果たさなくてはなりません。

一方で、新卒者向けの起業家ビザは必要な資金が5万ポンド。
当時のレートで約825万円。

加えて新卒者向けビザは学生同士チームを組むことが可能で、
複数メンバーで資金を出し合うことが出来るのです。

また、新卒者用ビザとはいえ、卒業後2年以内であれば申請が可能でした。

私もこの新卒者向けの起業家ビザを第一希望にと願ったのですが。。。
調べるほどにハードルが高いことに気付きます。

このビザはイギリス国内のどの大学(院)を卒業しても申請できるビザではありません。

イギリス政府が認めた大学(院)生のみ申請が可能で、幸いにも私の大学院は政府認定でした。

【学生同士チームを組んで申請可能 & 必要資金は5万ポンド】
この優遇された審査基準の理由は、大学(院)がスポンサーになる為なのですが、
学内で厳正な書類審査を行い、
大学の専門家チームの前で事業のプレゼンテーションを行います。

合格したチームまたは学生に対してのみ、
スポンサーレターが発行され、新卒者向け起業家ビザに申請できるのです。

スポンサーレターは毎年上限が決められており、
ほんの数チームにしか発行されないことから激戦ビザでした。


結果、私はこの新卒者向け起業家ビザの学内審査には応募しませんでした。

私がこのビザを断念するに至った理由は、

・取り組むタイミングが遅かったこと

・自分が挑戦したい事業に対して、チームを組むほど情熱的な同胞がいなかったこと

・私より1年前に卒業し、このビザ申請に取り組んできたチームと交流する機会があり、彼らの万全の準備に加え、事業計画そのものに非の打ち所がなかったこと。自身との歴然とした差を感じました。

・大学院最後の大きな試験や卒論締め切りを控えており、同時進行でこのビザの書類やプレゼンを準備しなくてはならず、私の能力では完全不可能だったこと。

以上の通りです。



いよいよ選択肢はたった一つとなりました。

大学院の試験や課題を全て終え、ひと段落したところで、

ビザの有効期限は残りおよそ3ヶ月。

Tier 1 entrepreneur visa 起業家ビザ申請に注力します。