渡部亮次郎氏のメルマガ「頂門の一針」(令和元年9月10日)より転載 | koreyjpのブログ

渡部亮次郎氏のメルマガ「頂門の一針」(令和元年9月10日)より転載

 

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 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5163

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       2019(令和元年)年 910日(火)

 

 

 雀庵の「華僑が世界にばらまく悪弊」:“シーチン”修一 2.0

 

   西側メディアの香港報道は偏向している:宮崎正弘

      

           「大紀元」を知ってますか:渡部亮次郎

 

                      話 の 福 袋    

                       反     響

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雀庵の「華僑が世界にばらまく悪弊」

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      “シーチン”修一 2.0

 

Anne G. of Red Gables/25(2019/9/8)】前回紹介した「金儲けの神

様」邱永漢(19242012年)の死後、20154月「遺族3人が東京国税局か

ら遺産20数億円の申告漏れを指摘された。また2013年までの2年間に配当

10億円を所得として報告していなかった」(日経2015/4/29)

 

大物は「死してもカネを離しませんでした」、根性が違う。西武グルー

プの2代目、堤義明もドタバタ劇はあったが、その処理で3兆円の資産を投

じ、それでも残ったカネが50億円だという。あっらー、カネは偉大なり!

 別世界。

 

毎日100万円、1か月3000万円、1年で36000万円使っても14年以上もか

かる。小生にとっては地獄だな。奨学金財団を創ってさっさと処理したい

(ま、あり得ないね)。

 

堤義明は観光産業に造詣が深かったが、傘下のコクド(現NWコーポレー

ション)の八ヶ岳高原ロッジ&ヒュッテ総支配人から「売上を伸ばす知恵

はないか」と相談を受けて視察に行ったことがある。

 

美しいお嬢様風のロッジはさておき、この「ヒュッテ」は徳川義親(尾

張徳川家19代当主、侯爵)の邸宅を移築したもので、小生のようなイタズ

ラ坊主からすれば実に高貴、気品あふれる令嬢そのもの。

 

「アーッ、なんて素晴らしいんだろう、一度でも寝てみたい・・・ここ

は泊まれるんですか?」「いや、今は物置にしています」。

 

何と! まるで眠れる森の美女、小公女セーラを雨ざらしの物置にする

なんて。「このヒュッテ、キレイにしたら売れますよ、結婚式場にもなる

し・・・好き心のカップルなら一度だけでもこんな素敵なおとぎの国で愛

の交歓をしたいもんです」

 

まあ、そんなアドバイスをしたが、総支配人が派閥抗争で消えてしまっ

たので、話は終わってしまった。噂によると総支配人は若き堤義明の身代

わりでムショに入り、そのお情けで総支配人になったんだとか。

 

今、このリゾートではヒュッテを夏場にレストラン、ティールームとし

て使っているから、まあ小生の口先三寸的ソリューションは役立ったのか

もしれない。

 

世界中に新天地を求めた華僑は、国家を(吸血鬼、簒奪者と呪詛して)

まったく信じない代わりにカネと宗族(男系男子の血脈集団)を崇拝す

る。カネの力を知っているから、悪弊(彼らにとっては常識)を世界にば

らまく。日本の海外旅行業界でもそれに染まっている。

 

1)航空会社から旅行業者へ支払われる「キックバック」。契約書がない

リベートというか報奨金だ。まあ“人参”で、旅行業者は必死でニギリ(ノ

ルマ)を達成しようと励む。追いつめられると叩き売り、「タダでもい

い!とにかく乗ってくれ」。

 

旅行会社は次期の仕入れ枠が削られてしまうから必死で、航空会社も

ロードファクター(利用率)を高めるために「空気を運ぶよりまし」と黙

認する。

 

バッタ屋が二束三文で残席を買って、激安ツアー、激安チケットとして

売る。HISはこうして大手にのし上がった。

 

2)現地旅行会社(ランドオペレーターとかツアーオペレーターと言う)

による「ランドフィーゼロ」。地上費(ホテル代、観光バス代、美術館な

どの入場料、昼食代など)は要りません、タダでOK

 

ウマイ話には裏があり、客を土産屋に送り込む。「15店回しは当たり

前、10店回しまでは許容範囲」。現地旅行会社はショッピングコミッショ

ンで地上費を賄い、利益も得るわけ。

 

もちろんお娼妓さんも紹介してコミッションを得る。まるでポン引き。

 

日本の旅行業者もキックバックを得られるからウィンウィン。昔は添乗

員に払われていたので、1年添乗して家が建たない奴はバカだ、と言われ

たものである。

 

それを元手に起業した人も多かったが、1975年あたりからコミッション

は直接、会社に入るようになったから、「金ぴかの歩く高級ブランド」だ

らけだった添乗員は一気に最底辺の仕事になってしまった。「好きじゃな

いととてもできないわ」と皆言う。

 

当時では年間300日働いても年収300万円、今でも人気のある添乗員

(ファンがつく)でもせいぜい500万円だろう。TV(テクニカルビジッ

ト、産業視察旅行)で特定分野の造詣が深く評判のいい4050歳の添乗員

でも700万円程度だと思う。

 

3)地獄の沙汰も金次第、多くの交渉事がワイロ、リベートに左右され

る。民間取引から政府などの認可が必要な案件(空港の発着枠など)も、

袖の下が潤滑油になる、無理も通る。「満員です」、これがワイロ次第で

「古くからの友達、優先させます、大丈夫!」。カネ、コネの世界。

 

まあ、そんな感じで華僑がいる国ではアングラマネーが動かないとビジ

ネスは上手くいかない。それで誰も損しない(本当は客や真面目な会社が

損しているのだが)、皆ハッピーなんだから波風を立てることもあるま

い、と多分世界中が華僑式ビジネスに汚染されてしまった。みんなお代官

様、越後屋さん。平次さんも「まあ、あんまり派手にやらねえでくれよ」

と見逃してくれる。

 

実際、いろいろな国への資金・物資援助が正しく使われてるかどうか、

誰にも分かってはいないのではないか。北朝鮮への援助のコメが、市場で

堂々と売られている。赤い羽根共同募金が最終的にどこへ行っているの

か、分からない。怪しいNGOはそれで食っているのではないか。

 

華僑なら「騙される奴が悪い」「カネがあれば難交渉でも上手くいく」

となるのだろうが、少なくとも日本人は「機械あれば機事あり、裏はとも

かくも、表はキレイにしておかないと」と思うだろう。

 

支那系の大企業で初の日本支社長(海軍主計局上がり)になった人はほ

とんど華僑みたいだった。人間関係=金銭関係で、「油断するとネコババ

される」と常に社員を疑っていた。女子社員がトイレに行くと「あなた、

いつも30分もトイレに行く、会社の金を盗んでいるようなものです」と詰

り、小生にまで「うちの部長とあなたは仲良しだから、本当にこの請求書

は正しいのですか」なんて疑ったりしていた。

 

給料はとても良かった。ところが数年たつと「あなたは有能だから取締

役になってくれませんか、ついては株主になってください」。給料が高い

分、株を買わざるを得ないようにして、大方の社員は「こんなワンマンの

銭ゲバの下でカネを絞られてはたまらない」と辞職する。

 

支社長は「人材は高給で釣れるし、辞めてもらってもどうということな

い」と屁の河童。

 

社員曰く「あいつは粗にして野だが卑でもある、とにかく卑、卑、卑。

頭のてっぺんから足のつま先まで卑!」と言って辞職した。(この方は

時々産経に記事を書いている。自宅で料理教室も開いたとメールが来た)

 

因みに支社長の奥様はマンションころがしの天才、息子は日銀マン。一

家を挙げて「銭ゲバ家族」!華僑より出でて華僑より欲深! 儲け話が来

ると「100万円くれたら話に乗りますよ」、詐欺師は尻尾巻いて逃げる。

まさに華僑もマッツァオ!タフ!

 

極くたまにアジアの暴動などでは華僑が狙われる。香港でも中共とウィ

ンウィンの華僑の大財閥は嫌われているらしい。あまりにえげつなく華僑

式ビジネスをやると叩かれるのではないか。

 

発狂亭“粗にして野だが貧でもある”雀庵の病棟日記から。

 

【措置入院 精神病棟の日々(1432017/1/12】野口健「自分を追い詰

めず苦しいと認める」。

 

<多種多彩な活動を続ける上で重要なことは、自分の精神的キャパを把

握することだ。人間の精神力、集中力には限界があるから過剰に自身を追

い詰めてはいけない。苦しい時には苦しいと認めること。

 

一時の正義感や思い付きだけでは活動は続かない。人生も活動も短距離

走ではないのだから。何よりも大切なのは本人がその活動に夢やロマン、

新たな可能性を感じていること。どんな活動にもワクワクしたい。また活

動を「やりっぱなし」で終えるのではなく、形にまとめ、次につなげてい

くことも重要だ。

 

今年も一歩一歩、コツコツと焦らずに積み重ねていきたい>

 

哲学者というか、求道者とか、武蔵のような風格がある。彼は歴史に名

を刻むだろう。

 

「建設現場 進む自動化 高齢化で130万人離職(平成26年比で37年に

は)の見通し 鹿島、日本初のダンプカー導入」

 

<複数の重機を一人で操られるようにするが、リモコンによる遠隔操作

とは異なり、一度指示した作業を各重機が連携しながら自律的に繰り返す

点が大きな特徴。改造費は1台当たり500万円・・・>

 

単純肉体労働者はやがて粗大ゴミになるのか?「窓際が あった時代が

 懐かしい」(サラリーマン川柳)

 

・・・・

 

土方では 生きていけない 世となりぬ 汗水流す 現場は消える(修)

 

京急事故で高齢ドライバーは駆逐されるのだろうな(つづく)2019/9/8

 

 

 

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「西側メディアの香港報道は偏向している

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」

令和元年(2019)9月3日(火曜日)

          通算第6182号  

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 「西側メディアの香港報道は偏向している。中国の内政に干渉するな」

中国外交部、豪、カナダ、NZなどで「反香港デモ」の組織化を急ぐが。

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 香港。これほどの政治的影響を持つとは、誰もが想定外だっただろう。

とくに北京政府、 中国共産党は深い衝撃に包まれている。世界のメディ

アが注目し、連日大きく報道しているため、軍による鎮圧に踏み切れない

からだ。

 

 香港の抗議活動はとうとう四ヶ月目に入り、その支持と連帯が世界中に

拡大した。

欧米諸国の留学生らは香港の学生支持集会を各地で開催しているが、なか

には身銭をきって、香港へ駆けつける若者もいる。台湾でも、香港問題が

次期総統選挙の流れを完全に変えた。蔡英文再選の可能性が濃厚になった

のだ。

 

 リトアニアの首都ビリュナスでは、香港の抗議活動に連帯する「人間の

鎖」が実施され、多数のリトアニア市民が参加した。同時にリトアニア外

務省は中国大使を呼んで、暴力的弾圧、ヒューマニズムの尊重などを訴え

たという(サウスチャイナモーニングポスト、2019年9月1日)

 

 外国にいる中国人留学生は躊躇いと、北京からの監視、「愛国行動」へ

の参加要請(というより強要)に動揺し、複雑な心理状況に陥っている。

 オーストラリア(豪)には120万人もの中国人が暮らし、このうち

44%が中国大陸からの移民、香港からの移民は6・5%(2016年の

統計。現在はもっと増えているが、速報統計がまだない)

 

 カナダには176万人もの中国移民が暮らすが、このうち753000

人が中国大陸から、216000人が香港からの移民である。この移民の

間にも香港問題で、コミュニティを二分化させてしまった。

 

たとえば豪シドニーでは中国領事館の指示によって「北京支持」集会とい

う時代錯誤的なイベントが行われたが、参加者はわずか五百名だった。か

れらのプラカードは「愛中国、愛香港。反港独、反暴力」という抽象的な

もので、配られた五星紅旗を力なく振って、ともかくアリバイ証明的だっ

たそうな。

 

 彼らの参加動機、言い分は「香港問題はインドにおけるカシミール問

題」とか、北京政府のプロパガンダを鵜呑みにしている。香港の学生の多

くは「香港独立」を言っているのだ。

 

 中国人留学生の多い西側諸国のキャンパスでは「レノン・ウォール」と

いう壁新聞が登場して盛んな書き込みが行われている。

まるで文革終息期の70年代後半、北京の「西単の壁」の如し。

 

 豪、カナだ、そしてニュージーランドの中国人留学生同士の衝突も各地

で伝えられている。「西側のメディアは反中国的であり、じつに偏向して

いる」と北京政府支持の若者らは発言しているが、移民コミュニテイィで

の強い支持が見られない。

バンクーバーで行われた北京支持行進には五星紅旗を前面に飾ったフェ

ラーリが登場し、失笑を買った。

 

 またホワイトハウスや、キャンベラの豪国会前、NZウェリントンの国

会前などでは日頃の法輪功活動を横目に、チベット、ウィグルからの留学

生らが香港と連帯している。

 すでに香港の抗議活動は四ヶ月、香港の八つの大学では授業ボイコット

に12000名の学生が参加した。この動きは高校、中学にも拡大している。