明日、会社の部内で1年を振り返り、目標を宣言するという終礼があるようだ。
まあ、仕事納めだしね。仕方ない。
抗がん剤8クールが終わり、会社の配慮で配属された今の部署。
他の皆は2020年を振り返って何を話すのか。やっぱりコロナのことかな。
さて、振り返ります。長々書きます。清書しません。
2020年2月終わりに便潜血陽性の再検査に渋々病院へ。
「ポリープあったら切っちゃいますね」の軽い病院のノリに、
「はーい」と答えたが、
大腸カメラで異常を発見。
医師も看護師もザワザワ。
そのままいろんな検査をされ、翌週くらいに家族を呼ばれ
がん告知。
転移していないかの検査をして、
とりあえずしていなくて、原発巣手術はすることになって、
あっという間に休職してがん専門病院に転院して、入院して手術。
術前ステージⅡの診断は、腹を切って病理検査をしてみたら
けっこうな進行がん。ステージⅢB。
30代のがんの罹患率は0.09%だからね。どんだけーって感じでしたよ。
しかも。結構な進行がん。5年生存率とか調べちゃったし。65%だし。
けっこう死ぬし。あーーーーーーーーーーーーーって感じでした。
コロナでオリンピックが延期になった。
1年後。ん?来年もオレ元気なのかな?って思いましたし。
お家の網戸に付ける虫よけ買って。
「10カ月持ちます」と説明書きがあって。
10か月後。
うわ、抗がん剤終了後のCTあるじゃん。
なんか見つかってるかも。見つかったら終わりかも。
とにかく、事あるごとに死を意識した。
でも変えました。
きっかけはコレ。
大好きな上司が会いに来てくれて、アウシュビッツ収容所の話を聞いた。
人生の目的がある人間はずっと生きられるって。
自分のためでなく、誰かのためにって本気で思えた人は強いって。
なんだか少し宗教っぽいけど、人生の目的を毎日1000回唱えろって。
その日から本当に毎日やってますよ。
人生の目的を唱える。
そうすればきっと強く生きられる。
希望を捨てちゃいけない。何のために生きるか。
アウシュビッツ収容所で生き抜いた人。
みんな使命感を持っていた人だそうだ。
生きてもう1度家族に会いたい。
収容所をで再び研究活動がしたい。
いろいろと。目的があった人は生きられたそうな。
病気とは違うけどな。
でも辛い日々、不安な日々ってのは変わらない。
いーや。
アウシュビッツの方が何億倍も辛かったろうに。
自分には愛する家族がいます。
大好きな奥さんとかわいいかわいい×10万の3歳息子。
そして産んでくれた両親。離れて暮らしてるけど、優しい兄。
あんた、丈夫に産んだんだから大丈夫よと励ましてくれた母。
お前は根性があるから平気だと超絶非科学的な父。
でも、ただただ嬉しかった。心配かけたね、ごめんよ。
結婚してできた新しい家族もいるのだ。
奥さんのお父さん、お母さん。お兄さん、その奥さん。
そして、90を超えても元気なおばあちゃん。
更に大事な人もいるのだ!
友達。同僚。先輩、後輩。たくさん。
みんなのおかげで生かされている。
弱音なんて吐けるか。絶対元気になってやる。
ステージⅢB告知は奥さんを泣かしてしまったけど、
これからずっと元気でいるから許してちょんまげ。
息子よ。
他の子より歩くの遅かったね。
他の子より言葉も遅かった。
今もおむつ取れない。
でも、パパが生存率を調べて心が折れそうな時に、
なぜか寄って来て膝に座ってくれた。
なんか感じたの?
抗がん剤でヘロヘロな時もいつも元気でいてくれた。
まだ、全然しゃべれないくせに、なぜか
「ぱぱー。ビョウキジャナーイ。」とハッキリ言ってくれた。
なんだ、この子のパワーは。
絶対この子のために生きたいじゃん。
生きるよ、絶対にね。
いつか君が大きくなって壁にぶつかった時、
なんだろう?高校受験失敗?うーん。大学受験失敗かな?
わからんけど。
大きな壁にぶつかった時にね。伝えますわ。
パパは君のおかげで生きられたのだよ。
ありがとう。
だから頑張れ。
ずっと応援しているぞ、パパは。
パパは2歳-3歳の君に生かされたんだよ。
だから泣くな、くじけるな、がんばれ。
人の命を救っておいて、そんなことで折れるなって。
そう伝えるわ。
健康の尊さ、家族の大切さ
人間の温かさ。
これを感じた2020年でした。
ということで来年の目標。
① 家族のために元気でいる。そして家族を元気にする!
② 友人のために元気でいる。そして友人を元気にする!
③ 社員のために元気でいる。そして社員を元気にする!
④ がん経験者のコミュニティに参加する。そして闘病中の人を元気にする!家族を元気にする!
これでいこう!
眠いから寝ます。