本を購入し、読みました。
ほんとうに参考になる本です!
できれば、親が亡くなる前に読んでおきたかった・・・と思っています。

キクチさんのお母様の病気の発覚、治療、入院、介護、看取り、そして通夜葬儀そのあとまでがマンガで描かれており、非常に読みやすいです。

少々私の話をいたします。
私の父は6年前に交通事故で亡くなりました。
事故に遭った日から17日後に亡くなりました。
父は、17日間、ICU(集中治療室)に入院していました。
入院中、毎日朝夕とお見舞いに行き、意識が一瞬でも戻ることを願いしました。
父は意識がない状態でしたので、写真を撮ったりするのは、はばかられました。
でも、最期の姿かもしれないと思うと、一緒に写真を撮りたい気持ちがありました。
でも「こんなときに・・・と思われる?不謹慎?」とかいろいろ思ってしまい、結局写真を撮ることはありませんでした。

キクチさんは介護中のお母様、そして棺に入ったお母様と写真を撮っているのです。
これを読んで、「あー!私も撮っておけばよかった!!」と後悔です。
先にこのマンガを読んでいたら、もっと堂々と(?)写真撮るわよ!となれたと思います。
入院中の父も、棺の中の父も、父に変わりなく、思い出として残せなかったことが、未だ後悔です。

ふとしたときに、あ~あと思うのです、今でも。

たいていあたふたしてしまうのは、看取り、通夜葬儀の打ち合わせです。
亡くなってしまったという呆然とした気持ちのまま、葬儀屋さんと打ち合わせです。
その後の湯灌やらお斎やらなんやら、マンガを読み「そうやった、そうやった!そんなことやったわ」と思いだす始末です。
通夜葬儀のときは、それまでの疲労、寝不足、食欲不振(食べていない)で体調は最悪です、弱り切っています。

そんな中で、なにをやったかはきちんと覚えてられず、記憶は断片的です。(私の場合)

一度、このマンガを読んで、「もしも」とイメージしてほしいです。
そしていざというときに、あたふたしないで済むようにしてほしいです。
大事な大事な最期の時間です。

後悔しない行動と、記憶に刻んでほしいと思います。