誰も教えてくれない土地の話 -2ページ目
Hさんは老朽化したアパートのオーナー。

祖父の代に建てた年代モノの、といってレトロな趣もないただ古いだけの建物、風呂ナシ、トイレも共同という条件が災いして、現在、店子はHさんが生まれたときから住んでいる1人だけ。

「これじゃ資産運用どころか固定資産税の無駄払いだよ」。

テレビで「あなたの土地、眠っていませんか」なんてCMが流れるたび苦々しく思っていたある夏、台風が直撃、屋根が半壊した。

「これは天啓だ」と建て直しを決意。

「フローリングにしてロフトとかつけてヤングにウケるアパートにするぞ」と意気込んで建築会社を訪ねた。

が、担当者と話をつめ、建築確認を申請したところ、接道義務違反ではねられてしまった。

つづく。