929年にスイスにてルイ・エラール氏によって創業されたウオッチメゾン、ルイ・エラール。ラグジュアリーとエレガンスを併せ持ったモデルを展開し、現在はCEOであるマニュエル・エムシュ氏のもと、ブランドの歴史や時計製造の伝統を継承、尊重し、現代的に再解釈しながら進化を続けている。
さまざまな分野とのコラボレーションやノウハウの交流もそのひとつ。大衆向けのブランドとは異なる、コレクタブルな道を歩み続けており、高級時計製造にインスパイアを受けながら、独自のポジションを築いた。
今回ルイ・エラールとコラボレーションしたのは時計師・デザイナーであるアラン・シルベスタイン氏だ。
彼はパリでのインテリアアーキテクトおよびデザイナーとしてのキャリアをスタートさせた後、1980 年代末にフランスのブザンソンで時計師に転身し、独立。とくに1919 年にドイツに起源を持つバウハウス美術運動に敬意を表しており、生み出される作品には、そのリスペクトが垣間見れる。
本コラボレーションモデルの特筆すべき点は、トゥールビヨン機構を搭載していること。機能性はもちろん、スポーティかつシックなルックスの実現につながっている。ルイ・エラールらしいレギュレーター表示も合わさり、コレクタブルな1本に仕上げられた。
トゥールビヨンの製造には、スイスはラ・ショー・ド・フォンにアトリエを構えるBCP Tourbillons 開発者であるオリビエ・モリ氏が担当した。彼の手腕により、一般的に手の届きにくいトゥールビヨン機構搭載の複雑機械式時計を、比較的アフォーダブルなラグジュアリーウオッチとして実現した。
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