今回はお金の使い方をもう一度見直そうと思います。
リバプールと言えばなかなかお金の使い方が下手くそだという評価が一般的です。
これは21世紀に入って以降頻繁に言われ続けていることであり、リバプールファンにとっては頭が痛い悩みです。
簡単に言えば移籍金に見合う活躍をしているかどうかがその移籍自体の成功の良し悪しに直接繋がるわけです。
例えばCロナウドとミチュはどちらもクラブにとっては大成功補強だったわけですが、移籍金自体は天と地の差です。
リバプールの場合はお金をかけてもかけなくても失敗する例が多いのが問題である。
移籍金に関してはオーナー、スカウト、代理人、クラブマネージャーなど様々な人間が関わっているので「コイツだけがダメ!」とは判断出来ない所ですが、現オーナーに関しては言えば、リバプールのオーナーになってからフットボールの世界に初めて入ったわけで、今は勉強中といったところ。
さてさてここ10年の目立った移籍金に関して適性だったかどうか把握してみましょう。
ヒーピア 2.5億円
:格安 リバプール史上最高の移籍
バロシュ 24億円
:euro得点王大失敗。
シセ 15億円
:大怪我で活躍出来ず
キューウェル 4億円
:全体を見れば活躍したとは言えない
クラウチ 13億円
:金額の割には活躍したという印象
バベル 22億円:
アンリ2世を高額で買ったが才能を開花出来ず
トーレス 22億円
(ルイスガルシア込み)
:非常に有益な金額。放出時とリバプールでの活躍を考えれば。
スアレス 29億円
:現オーナーの初仕事。金銭感覚がまだ分からず適性金額ではないが、結果それ以上の価値ある選手へと成長
ダウニング 22億円
:1年目の0ゴール0アシストは味方ファンからの野次の対象にも。
ルイスガルシア 12億円
:お手頃な価格で獲得。
カイト 26億円
:オランダリーグ得点王を引っさげて莫大な移籍金。活躍したが、少々高すぎたかも
リエラ 10億円
:お手頃な価格で旬な時に獲得
ベナユン 12億円
:お手頃な価格で旬な時に獲得
キャロル 45億円
:イングランド史上最高額&史上最高額の失敗作という評価が現状
アダム 12億円
:前シーズンの活躍だけで判断
アロンソ 24億円
:高額に見合う活躍。議論はない。
ペナント 7億円
:アーセナルでの落ち目に獲得した元神童
ヘンダーソン 24億円
:次世代の中心的逸材を射止めるにも、あまりにも高すぎた移籍金。
ジョンソン 19億円
:SBのポジションにしては高額過ぎる。
エンリケ 9億円:
お手頃な堅実補強
ロビーキーン 22億円:半年で去って行った前監督と前オーナーの確執が分かる移籍例
アクィラーニ 22億円
:怪我持ちを知っていて獲得。その後の監督のプランに入らずただの飼い殺し。
マスチェラーノ 7億円:お手頃な価格で獲得出来た。
アゲル 11億円
:移籍金以上の価値ある選手へと成長
シュクルテル 16億円
:CB最高額で移籍それに見合う活躍したのは昨シーズンのみ。
このような形となりました。
前オーナーはフロント陣、監督との連携が皆無でほとんどの選手が失敗しているor適正価格より高額で来ているというのが印象的。
ロビーキーンに移籍に関してはビジャを求めていたベニデスに交渉順調と伝えいながら結局連れて来たのはロビーキーンだったというオーナーの行動は2人の間に決定的な溝が出来てしまったということには間違いありません。
また現オーナーは最初の移籍市場でサッカー市場を理解していない状態で獲得した選手がほとんどであり、適正価格を大きく上回ってしまったというのが現実。
そして初めての夏の移籍市場で総額100億円をケリーに与えながら上手く行かなかった事は現オーナーに大きなショックを与え、現監督になって意向は厳しい指定の元金額を出すようになった。デンプシーの件が一番分かりやすく現れているだろう。
最近獲得したコウチーニョ、スタリッジ両方ともかなりの格安なのもオーナーの思考を方向転換したことが効いていると感じる。
これからも厳格に見極めて正しい適正価格で獲得する姿勢が見られると予想する。
移籍が上手いクラブと言えば近年ならトッテナム、ボルト、ドルトムント、ウディネーゼなどが挙げられる。
特にトッテナムのレヴィ会長は敏腕会長として名を轟かせている。
どれも格安で獲得し、高額で放出している所が現在躍進を続けているトッテナムに影響しているのは間違いない。
最後にドルトムントとの比較をさらけ出しているこの画像。
あー何とも恥ずかしい限りです。
でもこのような事は今後相当起こりにくくなるには間違いないと私は見ています。
少なくとも今のクラブは正しい道を歩んでいるはずです。