俺の他にはまだ３台の車しか止まっていない。
何時もならウォークマン聴きながら工場に向かい、
颯爽と歩き出すのだが・・・
今日の俺はいつもと少し違っていた。
煙草に火を点け一服した後、
朝コンビニで買った砂糖たっぷり入りの「ＢＯＳＳ］缶を飲み干し、
サングラスをかけたまま、おもむろに車から降りた。
「そろそろかな」とつぶやきながら、お天道様に目を向けた。
サングラスをかけているとは言え、
妖艶な熟女に見詰められているようなお天道様の眩しさ、
目のやり場に困ってしまう。
そこでシャイな俺の熟女を落とす時の十八番、
『熟女の目を見ている振りして鼻の頭を見る』の技を使い、
お天道様と格闘した。
「おかしい、熟女ならとっくに眼をウルウルさせながら
俺の肩にもたれかかってくるはずなのに・・・
」お天道様は恥ずかしそうに隠れる素振もせず俺を睨みつけてやがる。
「いつも使う決め台詞を言わなかったからか
」「でも俺の言葉、お天道様に分かるはずなんかない
」「熟女より手強いものがこの世にあるのか
」そんなこと考えていると後ろの方から声がした。
「こぴろんさん、太陽なんか見て何してんですか
」「決まってんだろ～
」「アレッ、もしかして日食ですか
こぴろんさん、ぼけちゃったんすかー自分で散々２１日って言ってたじゃーないすかー
今日は１４日、日食は来週で・す・よ」
月曜日からとんだ恥をかきおった。お昼休み、早速皆から笑いものにされ、話のネタにされおった。
じゃがよいよい、それでよいのじゃ
こぴろんがまだ君らのように若い頃じゃったら、
こんな恥かいたら、恥ずかしくて、情けなくて、塞ぎ込んどった。
笑われたり、話題にされたりしたら、その場から抜け出し、
「バカにしやがって」って一人でブツブツ言ってたはずじゃ
君らも若い頃のこぴろんと同じじゃないか
じゃが、今のこぴろんは違うぞ
話のネタにされら、
や
（宇宙）の話しをして、自ら進んで、もっと笑いものにされるのじゃぞ。
するとどうじゃ、こぴろんの周りには人が集まり、
周りが、笑いに包まれ、話も弾むのじゃ、
これでまたこぴろんの人気はうなぎのぼりじゃ
最近よう言うてきた『自分自身の心の持ち方』の大切さ
を少しは分かってくれたかのう。
同じ一つの出来事でも心の持ち方一つで、
どっちにも転ぶのじゃぞ。
どうせ転ぶなら楽しい方が良かろう。
こぴろんがこんな考えになったのも、
最初に付き合った熟女さんがきっかけじゃった。
その熟女さんに知り合えたお陰で、
その後、たくさんの熟女と付き合え、
こぴろん自身の心も成長できおった。
これからはこぴろんの過去の経験も交えながら、
話を進めるとしようかのう。
こぴろんの考え方や心の変化を感じ取ってくれたら嬉しいのう。
じゃが間違えるでないぞ
基本はあくまでも考えるではなく感じるのじゃぞ。
妄想するのも忘れるではないぞ。
今日もこぴろんのブログを読んでくれてありがとう。