想像していたとはいえ、4月1日からの状況は、私にとって先の見えない不安もあって、八方塞りな様子を呈しています。
自分の仕事のことですが、
4月2日も世界選手権男子フリーの演技をリアルタイムで見ることは叶わず、
その時間はまた11時頃お守りを手にしながら、
仕事で込み入った話をしているうちに
彼の演技時間は終わっていました。
SPの日と同じように昼休み、結果を確認。
すると目の前に、ちょっとすぐには受け入れられないことが書いてありました。
1番上にハビエルの名前が、
その下に彼の名前が。
3位のボーヤンまで確認して、もうそのあとは見ずに仕事に戻りました。
仕事しながら、何があったんだろう…とぐるぐる考えてしまっていました。
早く帰って放送が見たい。
彼の言葉を聞きたい。
この日もいろいろあってなかなか帰れず、帰ったら最終グループの放送が始まるところでした。
彼の演技、そしてハビエルの演技を見ました。
ハビエルの演技はとにかく素晴らしいものでした。
ミスがいくつか出た彼のフリー、それでも総合点数を見ると、これまでだったら優勝するような点数です。
でも点数については過去と比べられない部分があります。基準はすでに変わっていますものね。
その基準を変えたのは彼。
そして完璧な、または完璧に近い演技をするのは彼だけではないということ。
一番応援している選手が、彼が納得できる演技ができなかったことは残念だけど
演技をみて、そしてハビエルの演技をみて
とりあえずは納得というわけではないけれど、結果を、理解しました。
演技終了後の彼のインタビューを聞きました。
「まあ悔しいですけど
本当悔しいですけど
本当に自分の中では一生懸命やることはやった と思うので、
うん、まあ、悔しいです、はい。」
一生懸命やることはやった
その結果、うまくいくときもあればいかない時もある。
それは人間だから当然のこと。
それなのに、昼休みに結果だけ確認した時に「目を疑った」のは
私の中にも、「彼が、ショートで2位以下に10点以上の差をつけていたのだから、優勝するのは当たり前」というふうに思っていた部分があったことは否めません。
競技なんだから、
人間だから
優勝するのが当たり前ということはないんだということを
2度のノーミスの、最高に近い演技で
少し忘れていたのかもしれない。
どんな結果でも、それが一生懸命やった結果であれば、
しっかりと受け止めることができます。
勝ったり負けたりする、それが人間。
また負けるようなライバルがいることも
自分ひとり別次元にいるよりも
モチベーションが上がること。
絶対王者と呼ばれる彼よりも
神と呼ばれる彼よりも
人間である彼が
どうしようもなく好きです。
昨晩の「ヒーロー」で、最新の彼の思いが聞けました。
大丈夫だと思いました。