今後海上自衛隊の中で存在感を増していくであろうFFM(もとい、もがみ型護衛艦)。
今回はその兵装(予定)等を改めて確認するとともに、同程度の兵装(あくまでも兵装が、同程度)を持つブランデンブルク級についても見ていこうと思います。
↑先日進水した3番艦「のしろ」進水式の動画(海上自衛隊公式)
本級は年2隻ずつというハイペースで進水しています。
○もがみ型の兵装(予定)
Mk45 5インチ速射砲 1基
Mk41 VLS 8セル 1基(後日搭載予定)
SeaRAM 1基(恐らく11連装発射機を使用)
水上艦艇用機関銃架(RWS・遠隔操作型)
17式SSM(対艦ミサイル)4連装発射機 2基
Mk32 3連装短魚雷発射管 2基
↑ブランデンブルク級(独) 1990年代中頃から就役しています。
○ブランデンブルク級の兵装
オートメラーラ76ミリ速射砲 1基
MLG27(27ミリ機関砲) 2基
Mk41 VLS 16セル 1基
RAM21連装発射機 2基
エグゾゼ対艦ミサイル連装発射機 2基
Mk32 連装短魚雷発射管 2基
似たような兵装(VLSや対艦ミサイルの搭載数は異なる)になりますが、もがみ型は省人化が進みブランデンブルク級の半分の人員で運用出来るとされています。
また、もがみ型は対機雷戦用のソナーを搭載するなどFFM(多機能護衛艦)の名に恥じない活躍が期待されています。
搭載されるRWSについては、新装備の12.7ミリ機銃(遠隔操作型)となっています。
外観もザ・ステルス艦といった感じになっていますし、新鋭艦としてもがみ型の今後の動向に期待ですね!!!
余談;今後、海上自衛隊の哨戒艦や陸自の輸送艦(2,000トン級・400トン級)など新型艦艇も どんどん開発・竣工・進水がなされていくと思われます。
PLAN(中国人民解放軍海軍)の伸長が続く中、正面戦闘に耐えうる装備と平時・有事の輸送や掃海等が担える補助艦艇の整備はどちらも進めねばならない状態です。
(私は哨戒艦なども、哨戒任務のみではなく、物資輸送や野外手術システム:コンテナモジュール等を搭載して簡易病院船としての転用が可能となるような余裕を持たせた設計になると勝手に予想しております)
今回紹介したFFMのように、多くの機能を持った艦艇を複数配備することによって、一部の艦艇が機能不全に陥っても継戦能力を維持することができると考えられます。
FFMは外洋航海にも、勿論耐えうるような規模の艦艇ですし、領海警備だけでなく海外派遣等への利用も今後考えられているはずです。
個人的には先述の通り新鋭艦として、また今後の海自戦力の中核としての活躍を期待しております!