2025年11月頭。
京都で公演された宇野くんプロデュース「Ice Brave2」を観てきました。
思いつくままに感想を書いていきます。
=========================
◆一言でいえば
体感時間「あっという間」の一言。
途中で男性出演者6名が出てきて、自己紹介や観客席を盛り上げていましたが、「ここで前半が終わり…」で驚き。「もう半分終わったん?」
そして最後も「See you again」が流れて、今度は女性2名も含めた出演者が全員登場して驚き。「あれ、もうおしまい?」
そこで時計を見たら、終了時間ぴったり。
90分という、比較的短い時間。その中に濃厚な中身をぎゅっと詰め込む。
観客を飽きさせない(=観客を楽しませる)という強い思いが、その「ショーの形式」からも伝わりました。
特にこのショーは「excited」寄り。長時間しっとり系では無いからこそ、短時間エネルギッシュという形態がぴったりだったと思います。
◆とにかく、次から次へ
ほとんどが宇野くんが現役時代に演じていた曲でした。自分は彼の演技全てを知っている訳では無いのですが、それでも半分くらいは分かりました。
しかし、このショーでは「曲は同じだが、全く別の舞台」が大きな特徴。
使用されている音楽もアレンジが違ったり別の個所を引用。1曲を(大抵)2~3人で演じることにより、宇野くんが現役時代に1人で滑っていたものとは全く別の世界観に。
1人で演じる良さもありますが、やはり人数が増えると広がる世界観は断然大きい。衣装も変わっていたこともあり、個人的にはショーというより「舞台」の印象を受けました。音楽に合わせて踊るというより、音楽をベースに氷上に「世界を構築する」イメージ。
宇野くんが現役時代に色々な音楽ジャンルの作品を滑っていたことが、ここにきて大きな強みを発揮。
8人の出演者が入れ替わり立ち替わり登場し、それぞれ全く違う世界観を表現していきます。1曲ごとに「舞台」が完成されて、それが終わると次の「舞台」。
ピアノがメインでしっとりする舞台もあれば、弦楽器メインで荘厳なクラシックの舞台もあり…と思えば、ノリノリで踊れる激しいビートの舞台もある。
そんな様々な「舞台」を観客の手を届きそうなくらい目の前で滑ってくれる。自分は一番前の席ではありませんでしたが、このショーを観るにはやはり一番前の席ですよね。臨場感が半端ないです。
◆アイスダンス
宇野くんと、本田真凛さんのアイスダンス。
相当練習して、観客の前に見せられるレベルまで完成してきた、と思いました。というのも、少なくとも自分が今まで(映像上ながら)観てきた宇野くんのシングルでの滑りと全く違う、と感じたから。
詳しくは知りませんが、シングルより遥かにスケーティング技術が求められるのは何となく分かります。宇野くんの場合、シングルだとぐいぐい力強く滑る印象。広い氷上をいかんなく駆け回り、「自分」を最大限に活用して表現する。
それに対し、アイスダンスは相手がいるので、相手と併せながら音楽を表現する必要がある。アイスダンスの方が繊細さを求められる印象。今までシングルで培ってきた技術を一旦横に置いて、新たにゼロから「アイスダンス」に、取り組んだのだろうと感じさせられました。
アイスダンスに限らず、8人の出演者それぞれ多くの舞台を演じるため、練習量は相当多いと思われました。ダンスにしろ歌唱にしろ楽器の演奏にしろ…完成度の高い作品を観て、驚愕、そして満足するあの感覚。それを味わっていたからこその「あっという間」。
◆ショーの全体像
男性6人+女性2人=8人の出演者。
特に女性出演者の個性の違いが、特に良かった(可憐、清楚なイメージの強い本田真凛さんに対し、ダイナミックで華やかな本郷理華さん)(本田さんはさておき、この個性の違いで本郷さんに出演をお願いしたのだろうか?)。ヴィヴァルディの「冬」(平昌五輪で、宇野くんがSPに使っていた曲)、華やかな衣装の女性2名の美しさは言葉では言い表せません。「氷の女神」的な美しさでした。
男性陣も、主演は宇野くんとはいえ、それぞれ皆さん見せ場がありました。宇野くんだと出来ない(もしくは、やるのが難しい)ものがあり、それを他の出演者が強みとして発揮していたのが印象的。バックフリップは宇野くんはできず(練習はしていた模様)(いずれお披露目するのかな?)、長身の男性ならではのスタイリッシュさは確かに宇野くんには難しいし(笑)、観客を盛り上げるMCも宇野くんでは難しい(笑)。
宇野くんは、ステファン氏のことを繰り返し語っていました。もう一度、ステファン氏と一緒にアイスショーをしたいのでしょう。
最近Twitterで脱力的な面白さでバズりまくっている彼ですが、このショーの「演技」「舞台」において、ゲーマーの彼はその場にいませんでした。生き生きと氷上を滑りまくり、様々な舞台を演じきっていました。キレッキレのダンスも魅せてくれましたが、そこにいるのは紛れもなくプレイヤーとしての「プロフィギュアスケーター」…
Twitter見ていると、「ゲームが本業、スケートはついで」な雰囲気を醸し出していますが、あれ嘘ですね。彼は巧妙にスケートに対する「本気の情熱」を隠していました(笑)。
始まる前に「おー!」な歓声が聞こえてきたが、どうやら裏で出演者が円陣を組んでたっぽいです。8人出演者が全員一体となって、この世界を創り上げたのが感じられました。
(一緒に行った相方は、この一体感を評して「宇野昌磨は、人間関係を作るのが上手いんじゃないか」と言っていました)
観客は、中高年の女性が圧倒的に多かったです。男性は、仕事関係(スポンサーかな?)の人、女性に連れられてきた人(彼氏、夫)ぐらいかな?元々フィギュアスケートの観客自体が、中高年女性主体なので、観客層はそのままの流れという印象。
皆さんペンライトを購入されていて、ライブのような歓声が沸き起こっていました。
(自分もペンライトを買えば良かったです)
平均年齢は高めとはいえ、会場が一体となって盛り上がれるショーでした。
残念だったことは、出演者のジャンプの失敗による転倒が多かったこと。
試合と違って、例え1回転になってしまっても、無事に降りることの方がショーとして流れが途切れないように感じました。
その点をマイナスとしても、ショー全体としては大満足。
素晴らしいショーでした。
今にして思うと(ペンライトもそうですけど)、何かしらグッズを買っておけば良かったです。