絲山秋子さんの本が好きだ。
特にダーティワークは何度も読み返した。
ローリングストーンズのタイトルに載せて
綴られる短編小説。
それぞれの物語が、少しずつ重なって1つの物語を作っている。初めて読んだ時は心から感動した。
一般的な普通の暮らしを送っている人たちからは、少しずつずれたところで人生を送っている登場人物たちを通して、人間のどうしようもないところや、弱さや優しさが表現されている。
それでいて文体に押し付けがましさはなく、見事なまでに淡々としている。
そっと泣きたくなった時に、是非、読んでみてほしい。