丑三つ時、
幽霊が出没し、死者が徘徊する時間じゃ。
わしの心の奥からも、忘れていた記憶がよみがえってくる。
父や母はもうこの世にはいない。

友よ、君は元気か。
愛した人よ、幸せでいるのか。
問いかけても応える声はない。

手をつなぐこともできぬまま、時の流れの中を流されてきた。
いろいろな落とし物、いろいろな忘れ物をしてきてしまった。
まあいい、もう仕方のないことだ。
後ろは振り向かず、前を向いて歩もう。

今まで、涙を流したり、歯ぎしりをしたりしてきたが、
もう人生のたそがれ、悲しいことは忘れよう、
忘れて、空飛ぶ鳥のように楽しく生きよう。