1限は現代文。

退屈で睡魔と闘うだけの授業が何とか終わった。


2限は体育。

今日はバスケの試合で、私は華奢な割に運動神経が良くて、体力もあるからチームで活躍できた。


「さすが菜那!」


いつも通り、私と夏帆を先頭に、菜月、瑠奈、沙耶香が後ろに付いて、更衣室から教室まで帰る。

夏帆は秀才で、長い間クラシックバレエをしてたから体は柔らかいけど、運動神経は良くない。

皆で流行りのback numberの新曲を熱唱しながら、腕を組んで長い廊下を歩く。



教室に着くと、もう着替えを終えた男子が居た。


「私、今日バスケでスリーポイント入れたんだー!凄くない?」

「すげぇじゃん、さすがっす」

「思ってないでしょー?もっと褒めてー」


元カレと同じ部活で、よく相談にも乗ってくれる信頼できる三村。偶然、三村の席の近くを通ったから立ち話。


三村といつも通り話してると、

急に体に大きな衝撃が走る。尻もちを突いて、床に叩きつけられた。


佐原だ。

身長190cmを超える巨体を持ち、プロ野球の候補でもある佐原が、身長155cm小柄な私にタックルしてきた。


「急に何すんのー!」

「あっ、小さすぎて見えなかった」


いつも通りの戯れあいだ。カースト最上位でも、イジメをするようなタイプのグループではないから、クラスの女の子は勿論のこと、色んな男子ともコミュニケーションを取る。

男子とは恋バナやゲームをしたり、しょうもないイジリ合いや、叩いたりもしてる。高校生だから、たまに行き過ぎたこともするけど、やっぱり男子は女子には少し優しいから、夏帆みたいに、沙耶香がトイレに入ってる時に上から水をかけることなんかは冗談でもしない。

まあ、女子トイレに入ることも無いけどさ。



あっやばい、4限の社会の宿題終わってないんだった!ここで思い出した。


3限は理科だから、ぐっすり寝て体育の疲れを癒しつつ、内職をしよう…