『智恵子抄』 高村光太郎
蔵書整理時に発掘された一冊。
元々は母の本だったのだが、どういうきっかけだったか、わたしに譲られたもの。
たぶん、中学生くらいの時に、国語の授業でやったからじゃなかったかな。
教科書にはたしか、『レモン哀歌』🍋が載っていた。
もらったとはいえ、読みこんだわけではない。
本文も解説も旧かな遣いで読みにくかったし。
で、母の死後、二年近くもたって出てきたこの本。
ふと、帯の文が気になった。
↑写真撮るのに失敗して切れちゃったけれど、『結婚祝いの贈り物として』なんていう惹句がある。
奥付を確認したら、両親が結婚する少し前の発行になっていた。
…ということは
①結婚が決まったので、母が自分で購入した。
②結婚が決まった母に、身内の誰かが贈った。
③結婚が決まったので、父が母に贈った。
…この場合、一番ありえそうなのはやはり③かなあ。
本好きだった父なら、ありえそうな気がする。
とはいえ、両親ともに鬼籍に入ってしまったので、真実は闇の中。
いけない いけない
静かにしてゐる此の水に手を觸れてはいけない
まして石を投げ込んではいけない