Evil Rooms

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三十路のサラリーマンが会社を辞め、夢だった海外生活へ向け、英語を勉強しに留学。英語なんて全く出来ない俺を温かく迎えてくれるホースステイの家族やルームメイト達。この時は、まだこの家で起きていることなんて知る由もなかった。

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「お疲れ様でした!」
そう言って、最後の出勤日も無事に終えて、いつも通った道を帰る。
天気は快晴、太陽が眩しい。
約10年通った会社の最後の出勤日。
夜勤。
寂しく帰路に立つ。
なんか今までのことを考えると何かが込みあげてくる。
そうというのも、酷い会社に勤め、サービス残業や休憩時間中の労働など、挙げたら切りがない。
でも、やっぱりどこかセンチメンタルになる。
なんて、そんなこと言ってらんない。
オレは岐路に立っている。
夜には飛行機でバンクーバーへ渡る。
そこで、英語を学び海外の大学へ行くのが当面の夢。
オレは今までのサラリーマン生活から、自分の人生を楽しむことを選んだ。
はっきりいって海外なんて全然わからない。
「とりあえず行ってみればなんとかなるだろ。」
そんな、気楽な感じでいた。
もう荷物は全部バッチリ揃っている。
あとは詰めるだけ、要らない服をダンボールに詰めて実家に送る。
バックに荷物を詰める。
「入らない」
明らかに入らない。工夫とかでどうにかなる問題じゃない。
服はあとでも買えると思い減らし、他にも何度と自分会議を繰り返しては、なんとかパッキングに成功。
もう日が沈んでいた。
2時間だけ仮眠を取り、空港へ向かう。
見送りなんてしてくれる同僚もいなければ友達もいない。
そそくさとチェックインを潜り抜け、飛行機に乗り込む。
(なぜか俺の席だけモニター電源が入らないんですけどー。)
そんなことも聞けるはずもなく、日本から10時間ほどの空旅。
ご飯を食べていつの間にか眠りに就いてしまっていた。