今日は年末年始を我が家で過ごす(ホームステイ)ためにT君を施設まで迎えに行きました
いつものように駐車場に止めて、運動場を通り抜け、部屋に行って職員さんからファイルを受け取って彼を連れて運動場に向かうと、外で遊んでいた同室の子どもたちが4,5人寄ってきて「どこに行くの?」「遠いの~?」と私たちは質問責めにあいました。
「ここから30分くらいかな~」と言いながら、「おいで」と言えないもどかしさと心苦しさ、みんなを抱きしめてあげたいような衝動を抑えながら車に乗り込みました。
後でT君に話を聞くと、施設の中の何人かは既に実親のところに帰ったりしているらしく、残った子どもたちのほとんどがこの盆暮れに帰る家がありません。家庭での正月を迎えられないのです。
T君は帰ってきてから「もう一人くらい一緒にウチに連れて来れないかな~」と初めて私に聞いてきました「児相の人に相談しないとね~。」と告げましたが、一方で彼の精神の成長に驚きました。ほんの数年前は私が他人のことに触れるとやきもちを焼くこともあったのに・・・。体の成長以上と共に心が成長しているんですね~
今日は他に一緒に買い物したり、庭にパンジーを植えたり、おせち料理の栗きんとんや胡麻擦りをしました。食後に「君の名は」の本も一緒に読んだりして~
皆さま
月に1回でも子どもの応援はけっこう出来ますよ!細く長く、無理せずできるホームステイ里親は、やってる大人も楽しくできて、自身が成長できる制度です。考えているよりまずやってみていただきたいと思います。里親制度をつくる厚生労働省や県もホームステイ里親の位置づけをきちんと整備すること。子育て体験者には簡易な研修制度(傾聴や養育技術カリキュラム)を受けてもらって、全ての施設で生活する子どもを年末年始だけでも家庭に帰せるようにしてください。お願いします
T君はこうも言っています。「職員だってその方が家庭に帰れるじゃない」・・・職員のことも考えているだ~ やさしい子だな~。
私たち里親は子どもの想いを行政や一般に伝えるのが役目だと再確認しました