子育て中のお母さん、お父さん、あなたは子どもから「別の親だったらよかったのに・・・」って言われたことありませんか?

実は、1か月ほど前に私は里子T君から「里親を替えたい。」と言われてしまいました( ̄□ ̄;)
内心、どう受け止めていいものか迷ってしまいました。 ヾ( ̄0 ̄;ノ

そう言えば・・・息子にも似たようなことを言われたな~なんて昔のキオクをたぐり寄せましたが、娘には言われないので、オトコノコという人間は、こういうことを平気で言うモンなんですかね~

私はけっこう真剣に受けとめてしまって
その真意が根深いものなのか?・・・(ずっと思っていたこと)
それとも単発的にストレスがかかり反射的に出た言葉なのか?
迷って周りの里親さんに相談しました。

結論から言えば、生活している施設職員の方に真意を話し合ってもらい、後者の理由だとわかったので、事なきを得て今月も普通に2泊3日で浜降祭に来て帰えりましたが、今回ほど里親会の存在の有り難さを感じたことはないかも?この事件を公表することには多少の迷いもありましたが、どこの家庭にもある話でもあり、共有することは他の方にも役立つとの判断でお話ししました。

この事件の原因の一つは、里子のゲーム機を持ってくることを我慢させたこと。中学になったからだとハードルをいきなり上げてしまったことが大きかったことのようです。 小学生とは違って、思春期になって自我も出てきたみたいだし、また彼の特性などを具体的に知らなかったこともあるかな?(こういうことがあって理解が深まるから、決してマイナスではなかったと捉えたいですね!ちゃんと成長していることの裏返しかも

今回は、「子供の脳は肌にある」を思い出して、腕ずもうしたり、肩もみしたりした。腕相撲は完敗。いつのまにか筋肉質のたくましい腕に成長していました。

私は今回のことではっきり自覚したことがあります。それは、施設で生活している子どもの拭いきれない不安です。私はその点について無意識でした。いつ関係を一方的に絶たれるかわからない不安を子どもが持っていることを里親は忘れてはいけない。そんな中途半端な気持ちでやってはいけないのです。里親は命のある限り、子どもが18歳の措置が終わった後でも見守り続ける覚悟が欲しい。そう思いました。

里親の皆さんや学生さんからも頂いた多様な意見の一部をご紹介します。宝物です。

A: 自分自身と向き合うことを 考えてみることが まず最初に 一番大切かな。
B:
甘えたいけれど、甘えきれない。もっと伝えたいことがあるけれど、どう切り出したらいいのかわからない。受け止めてくれないんじゃないかな…相反する感情の交錯があるのでは?

C:
ご相談の里子さんは他の里親家庭を知らないのでしょうか?それなら、別の親戚の家に行くイメージで他を体験する…のも一つの考えです。結構、施設の子同士で情報交換していて他所がうらやましくなったりするようです。一回経験すれば満足する…かもしれません。

D:
子どもにとっては、残酷なことだと思います。施設に長期入所し、何年たっても、家庭復帰できない子どもが、10年余り通い続けている家庭。

E:
言葉に振り回されずに、落ち着いて、子どもさんの気持ちを受け入れて聞いてあげて欲しいなあと思いました。色々と疑心暗鬼になったり、腹を探るようなことを考えて悩んでばかりいても何も良いことはないと思うからです。子どもには、正面から正直に誠意を持って相手を尊重してお話しをするのが一番通じ合えるし、そういう大人が子どもには必要だと思います。

F:
週末・季節里親は難しいです。こちらは引き取る気持ちが無くても子ども達は期待してしまいます。たまに行く家庭で優しくされ好きなものを食べ遊んでもらえたら、甘えたい年頃の子はここで暮らしたいと思うことでしょう。我が家でもそうでしたから。子ども達はたまに行く楽しみな家庭ではなく、暮らせる家庭を望んでいるんだと思うのです。
週末・季節里子の役割は、思春期以降の子ども達のために関わってくれるのが最も適しているのではないかと思っていて、家族・家庭のモデルとしても、自立後の帰れる(立ち寄れる)場所としても、そういう「おじちゃん、おばちゃん」の存在は充分役に立てるのではないかと思っています。

小さな一言でしたが、様々な角度から多様で貴重なご意見がいただきました。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
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