シリアで山本美香さんが亡くなった。

彼女の残したメッセージの中で、私が共感できる部分は以下のメッセージです。

「日本にかかわること」がニュース選択の重要なポイントのひとつであることは否定しません。しかし、たとえば世界の安全は日本の安全につながります。人道的な見地からも目をそらしてはいけない大切なことがたくさんあるはずです。「仕方がないこと」「直接関係がないこと」と排除してしまうのでは、ジャーナリズムの役目を果たしているとはいえません。そうした広がりのない視点と態度は形を変えながら私たち自身にかえってきます。内外問わず、目が届きにくい、忘れられがちな問題を掘り起こしていくこともメディアの責務としてあります。(早稲田大学大学院の授業「ジャーナリズムの使命」より)

これはジャーナリズムだけのことではないと感じました。一般人がすべての事象に関心を持つことは不可能なことですが、身近な弱者である老人や子どもに目を向けることはできると思います。
山本さんも生活者への目線を持ち続け、戦場での生活や現実を一生懸命伝えました。

死をもって伝えたかったメッセージを 私たちのこころに刻むことが、彼女の死に華を咲かせることかと思っています。