多くの政治ブログで昨日取り上げていたネタですが、がんばってほしいなと思うニュースです。


 「日本解体を阻止せよ」保守派議員が総決起集会

(『産経ニュース』09年10月17日)


 チャンネル桜のHPの記事  


 保守のテーマは、現在は、外国人地方参政権や人権擁護法案などの民主が力をいれそうないわゆる「闇法案」をなんとしても成立させないことでしょう。

 「闇法案」が成立してしまうと、多くの日本人が愛着をもっている国のかたちが大きく変わってしまう危険性があるし、また、特定諸国による日本の国政への関与がなされる恐れがあります。


 その点で、上の記事が伝える保守派議員、文化人の集会は、心強い限りです。


 対照的に、自民党は、頼りない感じですね。下記のリンクの谷垣さんの発言は心配です。


谷垣自民総裁、鳩山政権は「かなり社会主義的だ」

(『産経ニュース』09年10月14日)


 「自民党の谷垣禎一総裁は14日、党本部で就任後初の定例会見を行い、子ども手当創設など鳩山政権の掲げる政策について「困っているところがあれば補助を入れるいう議論が多く、かなり社会主義的な政策体系だ」と述べ、臨時国会で論戦を挑む考えを示した」(上のリンクの記事より)。


 谷垣さんは、民主=社会主義的(大きな志向)、自民=市場経済(小さな政府志向)という対立図式を描き、この図式をもとに自民党の政策を作っていくつもりなのでしょうか。


 だとすると55年体制の枠組みで現在を捉えている点で時代錯誤的です。

 55年体制のころは、上の図式でよかったかもしれませんが、今は、そういう対立軸ではないでしょう。

 現在では、保守の側の人々の多くも、小さな政府ときけば、小泉・竹中路線を思い浮かべ、そういう新自由主義的小さな政府路線に辟易しています。


 谷垣さんは、多くの現在の「保守」の側の人々の気持ちというか懸念を理解していないように思えます。


 私を含めて現在の「保守」の願いは、第一に、日本が特亜諸国に侵食される恐れのある「闇法案」を押し留めることでしょう。そして、領土などの安全保障、歴史認識などに関し、毅然とした態度をとり、日本の安全や自決を守り、伝統、文化を大切にする政策を進めることでしょう。


 谷垣さんは、この記事を読む限り、そのあたりがよくわかっていないように思えます。

 「小さな政府路線、規制緩和路線=保守=自民党」というような見方をしているのではいつまでたっても、政権奪回はかないませんよ、きっと。自民党の潜在的支持者は、そのようなことを望んでいません。


繰り返しになりますが、現在の「保守」は、冷戦期のように単純に反社会主義で規定されるのではなく、「日本の伝統や文化、歴史に愛着を持ち、国民の安全を守り、特亜諸国の不条理、不公正な批判にたいして、毅然とした態度を貫くこと」を願っているのです。自民党は、このことをきちんと理解し、そのうえで政策を作っていかないと、存在意義がなくなってしまいます。


 自民党は、自分たちの(潜在的)支持基盤をはっきり認識して、一刻も早く真の保守政党の姿を前面に押し出してほしいものです。