うーん^^;

　たまっていた『三国志』を見終わって（曹操様がお父様を殺されて切れちゃう話ね）、ようやく三谷版『オリエント急行殺人事件』をちまちまと……。

　私はクリスティの大ファン！（旧訳、新訳で早川文庫もってまーす）

　あ、れ、なんだか違和感。なんか違う？？？

　三谷さんがクリスティ大好きなのはわかるのだけど、これは2次創作？

　えーと、名探偵ではなく迷探偵になっているような気がするのは私が変なのかな？

　『オリエント急行』は何度も映像化されているけど、違和感が……。

　すいません～！　ついていけませんでした。途中リタイヤ。

　名探偵にはいろんなタイプがいることはわかってるんだけど、そのタイプを描かれた活字から映像に起こすのって本当に難しんでしょうね。

　読者はすでに自分の頭の中で映像を作っているわけだから、そこがずれると……。

　いや、これはこれで入門書になればいいと思おう。ポアロだってたくさんいるし、ミスマープルだってたくさんいるもんね。これはホームズも同じだし。

　本ってそういう意味では厄介な媒介かも知れない。だから言霊なんて言葉が生まれるんだろうけどさ。

　でも、熊倉一雄さんの声で『ノン、ノン、ノン』というのがないと、もはやポアロじゃない気がするのは慣れだとは思いますけどね。そこで富山敬さんのヘイスティグスの『でもね、ポアロさん』というのがないと駄目なんです。（うう、富山さん、もういないけど）

　でも、TVになったし読んでやってもいいぜという方にはこちらをお勧め。

最後の作品の『カーテン』も好きだけど、やはりこの辺がトリックが凝っていて好きなんですよ。最後の『ゴルフ場殺人事件』はヘイスティングも好きな私には外せない作品なんですよね。『アクロイド殺し』は合わせて『僕らの時代』を読むと楽しさ倍増です。

風信子