長男が水泳をやめた後も
次男は
スイミングを続けました。
当時、
わたしは、
中学校の本部役員として活動するようになったり、
自分の中での模索があった頃で、
自己投資を始めた時期でもあり、
あわただしい毎日を送っていました。
家庭を第一に
と思いながらも、
水泳の迎えにはギリギリになることばかりで、
お兄ちゃんがまだスイミングをしていた頃は
よく練習風景もみれていたものが
全くと言っていいほどなくなり、
あんなに欠かさず行っていた
水泳大会の応援すらも
行けない日がでてきました。
それでも、
次男は
私に何かしら言うこともなく
それに甘えてしまったわたしは
やるべきことにおわれ、
それをこなすことでいっぱいいっぱいになり、
いつしか、
子供達への眼差しが
減っていることが
どんなに大きく影響するのかなど
知っていながらも
余裕のない日が続くのでした。
本部役員の二年の任期を終えた4月から
着付け教室を始めたことで、
目まぐるしく私の環境は一変しました。
そうして迎えた
2人の受験。
当時、
次男は
受験勉強とスイミングの両立
のことで、
悩みに悩み、
わたしは
ひとつひとつ
ゆっくり
この子の心の中につかえているものを
出していくことに専念。
ようやく
自分の気持ちに整理がついたものの、
先生に言い出すことがなかなか出来ずにいたこの子の背中をポンと押し、
やっと
自分の気持ちを伝えることが出来たとき、
胸がスッとした。
そう言っていました。
結果
受験勉強に専念する道を選んだのですが、
この子のことが
凄いな
と思ったことは、
受験が終わったら
スイミングに
復帰する。
と決めていることでした。
毎日泳いでいる水泳生活から
半年以上離れるということは、
もとの状態に戻るまでに
結構な日数を要します。
毎日泳ぎ続ける仲間が
どんどん伸びていく中、
自分の体力も
なにもかも落ちることを覚悟の上で
復帰する
と決めていたこの子に
強いなぁ
と
わが子の成長を感じるのでした。
どうしてリスクを負ってまでも
スイミングを続けるのか。
と聞くと
ただひとこと
こう言いました。
小学校6年生までする
って
決めていたから。
受験が終わり、
また
スイミングの毎日の送迎が
当たり前の日常となったのですが、
中学校の部活動は
違うことをしてみたい。
という意見に
わたしは内心、
あぁ、
やっぱりそうか
と
さほど驚くことはありませんでした。
なぜなら、
なんとなく義務感で泳いでいるような感じを
勝手に抱いていたから。
そうなると、
もう
それこそふたりの泳ぐ姿をみることは
もうないかもしれない。
そう思った3月の始め。
大会もろくに応援できなかったことを思い返し、
せめて
練習風景を見届けよう。
6年間、
選手コースで泳ぎ続けたこの子の姿を
目に焼き付けよう。
そう思って、
いつもより早く支度をすませて
いざこの子の泳ぐ姿をみて
わたしは
勝手に
何を思っていたんだろう
と
頭をガツンとなぐられたような感覚になったのです。
まるで、
まるで、
泳ぎが違う。
私が知っているこの子の泳ぎ
は
どこにもなく、
明らかに
力強く、
速く、
美しいフォームで
なにより、
全身から
水泳が好き
が溢れていました。
わたしは
この子のことを
なにも見ていなかった。
何も分かっていなかった。
それからというもの、
ほぼ毎日
練習を見に行くようになると、
「今日~からみよったやろ。」
とか
「今日はね、
肩がよくまわってすごく気持ちよく泳げたよ(*^-^*)」
「今日
どのあたりからみよった?
コンメからみよった?」
と、
帰りの車の中で
よく話してくれるようになり、
私がみにくるだけで、
こんなにも違うものかと、
この3年間
わたしはいったい
なにを大事にしてきたのだろう
と
子供達と過ごす
この貴重な日々を
自分のことでいっぱいだったことで、
台無しにしていたことに、
気付いたと同時に、
「お母さんのように生きたい。」
そう、
受験の面接の練習て言ってくれたように
わたしが子供達を見守る
のではなく、
私が
この子達から
見守られていたのだと
初めて気づいたのでした。
帰りの車の中で
「ようちゃん、
あのね、
部活動決めた?
入りたい部活ある?」
「・・・ない。」
「水泳続ける?」
「・・・」
「あのね、
ようちゃんね、
水泳好きでしょ。」
「・・・うん。」
「じゃあ、
水泳続けたらいいよ。」
「・・・いいと?」
「もちろんさ~
ようちゃんが続けるんだったら
応援するよ〜
ママね、
ようちゃんの泳ぎみるの
好きよ~」
「・・・
うん、
ありがとー
じゃあ
水泳する。」
この練習風景をみていなかったら、
わたしは
きっと
水泳を辞める
というこの子に
そうだろうな。
と思うだけだった。
本当の
この子の気持ちを
引き出すこともできず。
この子は、
私が忙しく
夜もろくに寝ていないことを察し、
つい最近も、
「ママ〜
学校給食に変えようか?」
「ん?
なんで?
お弁当より給食がいいと?」
「いや、
ママがね、
忙しいかなって。」
「そんなことないよ~!
お弁当つくるの
好きよ〜(*^-^*)」
「そっか。
じゃあ、
お願いします(*^-^*)」
ママ~♡
ママ~♡
と
キラキラした眼差しで
小さくて
あたたかなてを私に差し出して
全てを私に委ねきっていた幼いこの子達は
もう、
13才、
15才
となり、
お兄ちゃんに関しては
もうあと2年もすれば
この家を出ていく可能性もでてくる。
そう思うと、
今
この一緒に生活ができる
一瞬
一瞬が
とてつもなく貴重で、
幸せなことなんだと
あらためて思ったし、
親が想う以上に
子供は
母のことを察し、
母親の幸せを
望んでくれているのかもしれない。
先日の大会で
自己ベストを出し、
初めて1位になった表彰状をみせてくれました。
本人は
タイムを納得していない様でしたけれど
自己ベストには変わりない。
比較するべきものは
昨日の自分のみ。
天国のおじいちゃんも
喜んでいるはず( ¨̮ )
今朝も
自転車で登校するこの子を
見送りながら、
いつも曲がり角で振り向き
ペコリ
と
頭を下げるいつもの姿に
元気もらっています(*^^*)
一緒に卒業旅行へ行ったこと、
本当に良かった。
卒業旅行のブログ