出勤して早々、事務員さんに会社を辞めることを伝えました。


ちょっと嫌味をこめて、

「私の勤務態度が悪いという話を聞きました。解雇予告があったので」


と話すと、少し困ったようにボソッと

「解雇予告では無いけど…」

と言われました。


給与や有給などでいつ辞めたらよいか支障がない日はいつかを尋ねると、

穏やかに

「ふとんさんのお好きなタイミングでどうぞ〜」

と言われました。


この人は、会社代表の身内の方であり、普段からおじさんのフォローをしている。


我が家の事情を全て知っていて、穏やかに辞める私を見送るんだと、呆れました。


現場入りし、直ぐに上司に辞めることを伝え、事務員さんにも伝えたことを話しました。


「分かった」


元々冷静な上司。忙しい時に話しかけてしまったのもあり、簡潔な返事。その後に間を見計らって、色々と話しました。


この決断は、良くしてくださった現場の人たちには誰にも話していませんでした。


辞めるように上から促されれば、誰もとめれない。この先も勤め続ける人に相談したとして、相手が困るだけ。


それから、話せば私が泣いてしまう。勤務に支障がでる。


なので、誰にも相談もせず。


ただ、上司にもそのことを話し、私が辞めることは上司から現場の皆に話してくれる流れになりました。



その日、私の退社時間が近づくと上司が現場の皆を集めました。


もしかしてクレーム?!そんな良くない雰囲気でザワザワしながら皆が集まりました。



その後に上司からの話


それはそれは、綺麗にまとめてくれたなぁという感想。


簡潔に、無駄なく、私情も無く、ただ私が辞めることを皆に話してくれました。


上司は私を

飛ぶ鳥跡を濁さず

の状態にして、見送ってくれました。