floating fish

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にちじょうを、うたうばしょ。
猫と海と散歩が好きなうたうたい、藤森まいです。
主に長野で活動中。にゃん。
たまにぽろぽろこころのはを、こぼします。

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アルプス乙女ユニオンズ

「秋の庭~三人姉妹のその後の話~」

はじめましての団体さんでした!

チェーホフ作品については、ふんわり、すこーしだけ触れたことがありますが、「三人姉妹」もなんとなく聞いたことがあるだけ、という状態でした。

でも、会話から少女時代の彼女たちが垣間見え、それぞれの個性も感じられて、すんなりお話に入れました。

会場の美術がとても良くて、かわいいカーテンや華やかな衣装により、蔵が洋風(ロシア?)に‼

お芝居自体も、世界名作劇場のような、わかりやすくてかわいらしいイメージで、安心して観られました。ただ、一番前の席で、途中からお尻の骨が痛くなってしまって、それがちょっと…ゆっくり見られなかったなあ…って感じです。

またゆっくり観劇したい!!!

 

 

    

幻想劇場◎経帷子

「桜レクイエム」

経帷子さんも、今回初めて観劇しました!

鈴の音、目隠しの女性を連れて歩く男性、衣装はまるで大正時代っぽい。

もうこれだけでかっこいい!

「アングラ」っていうと、難しいかな?と思っていましたがそんなことなく。1シーン1シーンが美しかったです。

ストーリーはなんとなく想像がついたけれど、それでも鳥肌が立ってうるっとくるぐらいには、ラストに引き込まれた。

「桜の下には死体が埋まっている」とよく言うけれど、こういう感動のストーリーになると、命が桜の花になって蘇り、美しく散り、また地に還れて良かったな…そういう再会もあるなあ…って前向きになれますね。

 

 

    

劇団LOST WALKER

「ウロボロスの筆」

なんかPCでブログ書きだしたらこういうデザイン↑ができるのを知った。

 

感想です。

 

前回の「ウロボロスの筆」を拝見していましたが、キャストが変わるだけでこうも与えられる印象って変わるんですね。

やはりぐっと大人びる。前に見た時の感想は、「ドロッとしたものを爽やかに描くなあ」でしたが、今回は「爽やか」ではなかった。「生なましさ」、「色っぽさ」を感じました。

 

作家が真摯に物語に向き合うほど、その物語に殺される。

でも考え続けなければならない、思考を止められない、物書きの性。

現実が創作に侵食されていき、自らが食われてしまう。

浪漫(あえて漢字で書きたいやつ)あふれる、闇の方のロストさんでしたね!

 

あの生のSE(鉛筆を走らせる音)が、とても良かったです。

 

 

 

    

作田令子×神戸カナ

「そして、私たちは咀嚼できない音をただ並べた。」

 

少女のころにしか抱けない感情みたいなものがある。

恋愛に似てるけど、友情のもっと尖った、もっと粘っこいものかもしれない。

 

丈の長いスカート、お嬢様学校、月、百合のような凛とした姿…構成する要素はまさしくその類なんですけど、綺麗なだけじゃない。

グチャっとしたSE、外野から聞こえる陰口、家族構成などの毒々しさが、一筋縄じゃいかない感じを出してた。

 

どちらの心情なのかだんだんわからなくなって、今は誰のことを話してる?って混乱したけれど、それでよかったのかもしれない。

「偶像崇拝」、まさしくこれだ!って思った。

勝手に崇めて、神に仕立てて自分を救ってほしい、特別にしてほしいってお互いが思っていたけれど、

結局どちらも人間なんだよなあ。

大人になって気づくことがあるし、それはそれで、美しい思い出なのかもしれない。

 

 

 

 

    

信州大学劇団山脈&劇団(人間)山脈

「キャベツの類」

 

 

席に座ると見えるブランコ。

パンフレットを読むと、神話×ラブストーリーって書いてある。キャベツってなに?と思いながらスタート。

 

全員の言ってることがちんぷんかんぷん(笑)

そんな会話を、至極当然のように繰り広げている様が本当に面白い!

言われてみればキャベツって脳みたいな形してるわ。

 

人間ってなに?獣とどうちがうの?とか

生命が生まれるってどういう見方ができる?とか

 

そんな根源の命に関することから、

 

目上の人との関係性、人間が築いてる社会のおかしさ、

いろんなものを織り混ぜてた。

 

実際にクスッと笑えたってことは、人間社会の在り方ってオカシイんでしょうね。

こういう人いるいるー!!ってなる。部下には見栄を張って大威張りでさ、目上の人には何にも言えないし声も小さくなる人(笑)

いいコミカルさで表現されていたと思う!!

 

赤ちゃんが出てきたのは棺だったのかな?エスパーもいたりさ、どういう世界観なんだ??

焼きそばも笑った、なんでだよww

 

って突っ込む隙もなくなんだか凄い展開になっていくんです、あっという間でした.

 

こういう神話があるんでしょうか?

 

 

ありそう。勉強してみます。