ウルトラマンのできるまで ポレポレ書評 | 雑記帳

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「ウルトラマンのできるまで」

ついこのあいだ鬼籍に入られた、初代ウルトラマンの監督のひとり

実相寺昭雄さんの著書です。


この監督はちょっとクセのある画面を作るひとで

何かのモノごしにウルトラセブンを撮影したり

隊員の鼻のアップを撮ったり、

ウルトラマンの怪獣は、本当に悪いやつか?なんて疑問を投げかけたりする人です。


マニアのなかでは「この監督が好き」という人も多いのですが、

完全懲悪なウルトラマンの世界観は他の監督に作らせておいて、

本人は変化球ばっかり投げてた、当時かなりな異端な監督であったことは確かです。



この本は、企画段階からのウルトラマン製作秘話のような本ですが

かなり平易な内容になってまして、

どちらかというとウルトラマンに親しんだ小学生~大学生でも読めるような感じで

大人向けではありません。


それでも

ウルトラマンの目の下の穴は、最初はついてなくて

中の演者が全く見えず、

撮影スタッフに腕を引かれて現場にやってきたので

「これでは撮影にならん」と現場で急遽開けたとか。


なかなか他では聞けない話が沢山ありますので、お好きな人は

一度読んでおいて良いのではないでしょうか、と思いますし

そのぐらい知ってるわいという人は、この本を下敷きにして、他の本へも手を伸ばしていけばよいと思います。