正直、うまくいかなさそうな人だから書くのは気があまりにも重すぎるが、今回この人から得た学びを言語化して、吸収したいと思う。この作業は苦痛以外のなにものでもない。
1回目のデートでは、メッセージでは全く感じることなかったが、チョビ髭太は商社のようなグローバルな仕事についており、結婚相手には、今後必ずある海外赴任へ帯同をしてもらいたいという条件をあって早々に提示してきた。
これがビジネスの場なら、(結婚においては一転選ぶ側とハイスペ男性の優位性を理解した上で)自分の欲しいものを提示することで、会う女性側にも無駄な時間やコストを消費させる必要もないので、とても誠実な人だと思う。
ただ、別に出世思考はないが条件ではなく、人間として好きになってもらわないと結婚後の生活維持は厳しいと思う私にとっては、表現が適切ではないと思うが、現代の婚活における”人身売買”の現場に居合わせたようだった。そのため1件目で解散をしようと割り勘を提示の上で、店を出た。
正直、割り勘問題はこの世でことある度に論争になるのはいいと思っている。私もステレオタイプな人間なのだが、割り勘提示はもうこの関係を進める気はありませんだし、気になる男性からは何かをしたいと思った、私にコストをかけたいと思ったと後から思ってもらうためにも甘えさせてもらうからだ。向こうも断ることなく、受け取ったので両者におけるノンバーバルにおける終焉宣言が行われたわけだ。
しかしながら店から最寄り駅に向かう際に、私は行きは友人の車で送ってもらったため、道がわからず。「駅まで案内してもらっていいですか?」と話して、地下鉄の入り口まで横を歩くことになった。私はやっと解散できる高揚感から、「あの私たちしかいない店選びはちょっと話しにくかった」など相手の人格を否定しないぐらいに、失礼ながら2度と会わない人に対してガス抜きタイムに入っていた。
駅に到着すると、2本ある沿線は私になじみがなく、帰り道中継駅になりそうな沿線に乗り込むことにしたら、チョビ髭太も同じ電車で、まさかの同じ方向だった。向こうは2駅先で降りるが、7駅移動分の2件目が始まったがわけだ。とはいえど、私は終わりモードになっているので、両手でつりかわにつかまり、もう隠し事なしモード。普通に仕事関係の人としゃべるテンションでしゃべっていた。
話がながくなりそうなので端折るが、そして私が先に降りる時間が来た。「あ、ありがとうございました!私ここで降りますね」と伝えたら、なぜかチョビ髭太も降りてきた。疑問符で頭がいっぱいになったが、とりあえず「あれ●●駅で降りるんじゃなかったじゃ」と聞いたら「歩いて帰ります」の返答。地下から地上に上がる出入口階段を先に上らせた。身長は160センチ半ば。私がヒールをはけば目線は少し上になる。そんな彼が先に階段を上がって、後ろ姿を見上げる形になった瞬間に、1件目の会話でやりとりをして会うのは私が初めてで、おそらく楽しみにしていたはずなのに、いやな思いをする時間になってしまったかもしれないと反省。なぜか口から「もしご迷惑でなければ、もう1杯だけ軽く飲みませんか?」と背中に向けて、声を張った。
そして、謎の23時過ぎからの2件目開始は謎ではあるが、新感覚な感覚に自分の心は間違いなく踊っていた。