ふらふら鑑賞放浪記。


ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね
そうよ かあさんも ながいのよ♪

と、幼稚園の入園テスト?で
唄って踊らされた記憶あり。

その頃から詩人「まど・みちお」さんは、
立派なおじいちゃん。
現在、百歳を越えても創作意欲は衰えを知らず、
ますますお盛んなご様子・・・

大本山建仁寺の塔頭・禅居庵にて
奈良美智ら現代美術作家とのグループ展に
出品されてました。
http://www.foiltokyo.com/event/zenkyoan2011.html


TVで、近況を見たとき、
カラーペンで、いろんなカタチの定規やら、
フリーハンドで
抽象画を描かれていたのですが
それを京都で拝見できるとは・・・!

絵の横に書き添えられた言葉は、筆圧もなく、
へなへなで 消え入りそうな文字でしたが、
生命力さえ感じさせる絵は、生き生きとしていて、
とても鮮やか!

(震災への思いを表した今回のテーマとは違うけれど)
「明日はわからへんけど、今めっちゃ生きてるで!」
と 、言わんばかりでした。

人間は、頭で考えて書く「文字」ではなく
感性で描く「絵」に帰っていくものかしら?


それから、お目当てだった奈良美智氏

しばらく陶芸の森に滞在されてた時の
作品でしょうか?

味のある陶芸作品の富士山×2コが床の間に
展示されていました。

ポスターにもなっている
「お金あるのに、なんで、わざわざ段ボール箱に描くねん???」と
疑問の湧く絵画作品もあり(笑)

でも、間近で見ると、ダンボールのデコボコに
下塗りのさまざまな色が映えて、
「あゝ、この女の子は、こんなにも深みのある存在なのか」
と、あらためて奈良氏の絵に
惚れ直しました。



☆☆☆☆★

~5月8日(日)まで
会期中無休

10:00~18:00

大本山建仁寺塔頭「禅居庵」



優れた画家が、美を描いた事はない。

優れた詩人が、美を謳つたことはない。

それは描くものではなく、歌ひ得るものでもない。

美とは、それを観た者の発見である。 創作である。




ワタクシの敬愛する美の巨人

青山二郎氏のコトバです。



ブログ開設しながら、ずーーっと

ほっとらかしていたので、

ちょっと進めてみることにしました。


日常生活のことは書きません。


展覧会や

仏像などの美しい造形物への

賛辞のみです。



昔、

絵を描くことが大好きだった

ワタクシですが、

いろんな葛藤により、

そのせっかくのギフトを

神様にお返ししてしまいました。


呆然とした生活の中で

上記の青山二郎氏のコトバに出会いました。


作品に美しさ・素晴らしさを与えるのは、

作家ではなく鑑賞者だと・・・。


おかげさまで、今は

五感六感総動員で、見て感じる生活を

とても楽しんでいます。


もし、偶然見つけて

好きな作品や心惹かれる作家を

その方のココロの中に増やしてもらえれば

幸いです。