SkypeをOnにしていると、いろいろな国の人が話しかけてくる。

 

 

上海に住んでいる中国人のPoodleさんが、話しかけてきた。どうも彼は日本の常任理事国に反対していることを日本人の私に伝えたいようであった。

 

私「どうして常任理事国に反対するのか?」

Poodle「日本は歴史教科書で過去を何も認めていないからだ。」

私「それは違う。問題になっている新しい歴史教科書でも先の大戦には触れてある。」

 

Poodle「日本政府が好戦的だからだ。」

私「わが国には平和憲法があり、戦争は禁止されている。」

 

私「戦後60年どこの国とも戦争してこなかった。また中国にもODAで開発援助をしてきた。」

Poodle「ODAといってもろくなものしか援助してきてないじゃない。」

 

このように、はっきり言って今の中国では、イメージ先行でいちいち過ちを正すのに疲れるぐらいひどい誤解に満ちている。まともな議論にならない。彼の国は報道に制約があり、政府の都合の良いように、つまりマスコミ報道も国家主導で行えるので偏向偏見先見に満ち溢れている。

 

誤解無いように言っておくが、私は中国に対してやたらと卑屈になる、朝日新聞を代表とする「自虐史観者」でもないし、一方産経新聞やSAPIOの「厭中国キャンペーン」にも違和感を覚える。私には中国人の友人が何人かいて、彼らはとてもいいやつだ。反日運動に心の底からまじむかつくのならば、我々は彼らにも敬意を払う必要がある。国ごとの枠にはめて、「だから中国人はだめなのだ」等と訳知り顔に言いたくない。

 

ごく普通に冷静に議論が出来る、大人の日中関係になればと切に願う。今大事なことは、中国人民に日本の真実を知ってもらう地道な努力であると考える。