いつも仕事でお願いしている外国人ナレーターと電話で話した。
「今ね、外国人ほとんど帰国しちゃって、ピンチヒッターで仕事やっている。大忙しよ。」
数年前は、不況のせいか「仕事がない。帰国しようか考えている」と言っていた彼。
帰国しようとしていた彼が苦しいながらも踏みとどまった。
そして今は仕事で大活躍している。
本当に先のことなんてわからない。
写真家志望だった彼が、「写真では食べていけない」と、ナレーションの仕事をした。
そして、数年前、「仕事がない」と、役者の仕事へも幅を広げた。
そして今は、「写真の仕事も増えてきたよ」と言っている彼。
彼の着実に仕事の幅を広げていくその姿は、とても勇気づけられる。
どうしたら、彼のように、自分のやりたい仕事を実現できるのか。
「続けることよ。」
彼がそう言うか分からない。
けれども、間違いなく条件の一つに入っていると僕は確信する。
先への不安がたとえあったとしても、今できることをする。
今できるベストを尽くす。
それを続けていれば、必ずチャンスはある。
彼の話を聞いて改めて思った。
「またナレーションの仕事をお願いします。」
電話でそう話した。
次に彼に会うまでに、彼が出演したドラマの録画番組を見ておかなければ。