テキスト形式でもらった寸劇台本、

せっかくWORDがあるのだからちょっと見やすく編集してみよう!

そんなあなたに贈るスペシャル企画。

 

※WORD初心者向けの内容です。

※説明は隈之助の環境にあるWORD2010に準じています。そのほかのバージョンをお使いの場合は適宜調整してね!

 

 

【1】ページ設定

まずはページ設定から。余白や文字間隔などの基本設定を行います。

後からでも調整できますが、調整時に崩れたりするので最初がお勧め。

上部「ページレイアウト」タグの下、「ページ設定」から設定します。

 

1)余白を選択

デフォルトだと余白がかなり広いので、好みで調整します。

「やや狭い」あたりが使いやすいかもしれません。

 

2)フォント、行数の設定

上部ページ設定の右下の□部分をクリックし、詳細を開きます。

「文字数と行数」タブの右下に「フォントの設定」というのがありますので

そこをクリックして基本となるフォントとサイズを選択します。

日本語用のフォントはMS明朝かMSゴシックが見やすくてお勧め。見やすくてなんぼなので見難いフォントはお勧めしません。

また、Pがついているフォント(プロポーショナルフォント:文字の幅が統一されていないフォント)も隣り合った文字がそろわないため、台本に使うのはお勧めしません。

フォントサイズは、縮小印刷(小冊子印刷)するなら12程度欲しくなります。これはお好みで。

 

フォントの設定が終わったら、ページ設定まで戻って行数を設定します。

行数だけの指定で大丈夫。そのままだとかなり行間が広い為、行数は増やしたほうがいいかも。

 

3)グリッド線の表示

先ほどのフォントの設定の隣にある「グリッド線」

表示することによりグリッド線にいろいろ合わせてくれる機能が使えるのですが、

勝手に合わせられてしまうため邪魔なこともあります。

グリッド線を消す為、「グリッド線を表示する」チェックを外します。

見た目真っ白になりますが、大丈夫。紙にも線は入っていません。

 

これにてページ設定完了!一仕事した気になれますね。

 

 

【2】テキスト編集と全体設定

 

ページ設定が終わったら、私の場合はまずテキストを張り付けます。

元となるテキストをコピー(Ctrl+C)して、右クリックからテキスト形式として貼り付け。

無事に張り付けられたら編集準備完了!

 

…の前に。

「ルーラー」 表示されているでしょうか。

上の「表示」タブのさらに「表示」の中にチェックボックスがあります。

これを使ったとっても便利な機能があるので、表示しましょう!

ちなみにここでグリッド線の表示切替もできます。

 

それともう一つ覚えておきたい操作として、

「編集記号の全表示」

こちらは「ホーム」タブの「段落」の右に、→の組み合わせっぽい記号があります。

押すと編集記号が全表示になります。

全部表示しっぱなしだとうざい時がありますが

基本的にうざいと思わない限り表示しておくと分かりやすい…かも?

 

 

そして、「タブ」と「インデント」御存じでしょうか。

こちらも編集には必須です。知ってる人は飛ばしてね!

 

「タブ」

キーボードの左側にTabキー、ついてますよね。これを押すとタブ記号が入ります。

タブ記号が見えない場合は上の「編集記号を全表示」で。とはいえタブ記号はWORDを使う最大のメリットともいえる機能であるため常時表示にしたほうが良いと思います。

このタブ記号、普段はちょっと大きめのスペースなのですが、タブ位置を設定することにより次の書き出しを調整することが出来ます!超便利。

タブ位置の設定は、左上のタブ種類選択をクリックして目的のタブ記号に合わせ(L字形の左揃えタブを最も使うと思う)、ルーラー上をクリックするだけ!

ドラッグして左右に動かしたり、上下にどければ消したりもできます。

試しに使ってみるのが一番わかりやすいかと!

これを使って、「スペースを入れての文字間隔調整」から抜け出しましょう!

 

「インデント」

ぶっちゃけ書き出し位置調整。ルーラーの左側上下と右側下に記号がついてると思いますが

左上のが最初の書き出し位置、左下のが2行目の書き出し位置、右下のが末尾の位置。左下の□部分を動かすと上下を同時に動かせます。

インデントの設定は、「ホーム」タブの「段落」、右下をクリックして詳細を開きその中の「インデントと改行幅」から

タブ設定は上記詳細の下のほうにある「タブ設定」を選択することでも設定可能です。

 

 

文書全体にタブとインデントを設定したいため、まずは文書全選択(Ctrl+A)

 ※一応「ホーム」タブの「選択」から「すべて選択」でも行けますが、このショートカットはぜひ覚えておきたいところ。

 

・タブとぶら下がりインデントの設定

今回のネタは台本ということで、書き出しは人物名、一定間隔をあけてセリフを記載するので

人物名→タブ記号→台詞 の順に入力することになります。

そのため、左揃えタブとぶら下がりインデントを、同じ位置に設定します。そうするとセリフの書き出しと次の行にあふれた時の位置がそろいます。

だいたい8文字分くらいのところに設定すれば大丈夫だと思いますが、お好みで。はみ出ちゃう人物名はあきらめて普通に編集しましょう…

 

・段落間隔の設定

セリフとセリフの間に空行を入れるのもいいですが、あまりスマートではない。

そこで段落間隔を調整します。

インデントのところでも出てきた「インデントと改行幅」内で、間隔で設定します。

「同じスタイルの場合は段落間にスペースを追加しない」チェックを外し、段落後の間隔をお好みで設定します。

数字を入力すれば、0.7行といった微妙な調整ができるのもポイント。私のお好みは0.5~0.7行程度。

 

 

【3】見やすく編集

以下のことをすれば、見やすくなる…かなぁ? お好みで。

・章タイトルを大きくして見やすくする

 ※前後の間隔をあけたい場合は、段落間隔の設定をうまく使うと見栄え良く仕上がります。

・人物名の後にタブ記号を入れてスペースを取っ払う

・セリフを入れておいた括弧も消せる

・セリフとアクションを分け、アクションの前に記号を入れておく

・改行を編集し、台詞をつなげる

 ※段落間隔を設定した場合、つなげた効果は良く分かると思います。

・自分のセリフを赤くして目立たせる♪

 

ちなみに、Enterキーを押しての改行は、ワードにおいては「改段落」の意味になります。

ただの改行は「Shift+Enter」。段落間隔を設定した場合違いが分かるので、うまく使ってね!

 

 

【4】縦書きに変換

上の「ページレイアウト」タブの「文字列の方向」を縦方向に設定すると縦書きになります。

やっぱり台本は縦書きだよね!というあなたに。

用紙が横になってしまった場合は、隣の「印刷の向き」も縦に変更しましょう。

なぜ最初から縦書きにしないのかというと…WORDは縦書き編集が苦手なのだ(縦のルーラーはタブ設定やインデントが使えんのだ)

最後に縦書きにしたことによる体裁の崩れを微調整して完了!

 

 

【5】表紙となんやかんや

縦書きだとタイトルつけにくいですよね!

そこで、文書の最初を選択して「ページレイアウト」タブの「ページ設定」内「区切り」から

「セクション区切り:次のページから開始」を挿入します。

前に1ページ挿入されたはずなので、その部分を横書きにして用紙を縦に変更すればOK!

横書きでタイトルや配役を入れることが出来ます。

 ※セクションさえ違えば、縦書き横書きが違っても大丈夫。ページ区切りと違うので注意してね!

 

 

【6】おまけ

・一括してインデントやタブ位置を設定した後にいろいろ編集すると、後で一括しての修正ができなくなることがあります。その場合は部分ごとに修正するしかなさそうです。困ったものだ…

・余裕があるなら、章タイトルにアウトラインレベルでも設定しておくと見出しが出来ていいかもしれません。

 ※自分で台本を作っているなら、アウトラインごと内容を入れ替える機能として使えます。

・テキストを全選択してコピーし、EXCELに張り付けると「タブ記号の後は隣のセルとみなす」ためいろいろ調べられます。縦横入れ替えてから人物名ごとに並び変えてみて、さらにLEN関数で文字数調べたり…

 ※アクションの前に記号を入れておいた場合、その記号の入った行を除いて考えるとセリフ量の目安になります。

・携帯で持ち出すなら、PDFファイルにして持ち歩いたほうが使いやすいです。

 

 

あなたの楽しい武者寸劇ライフの足しになりますように。