やっと解決した感じなので。


ストーカーは近所の精神的な病を患っている方で主に若い子や新人さんにからみ、ちょっとでも気に入らないことがあると理不尽なことでも怒鳴りつける人でした。


私もお気に入りの一人だった為、朝粘着され、夕方粘着され、挙句の果てには


「銀子さんは柔らかそうだ、触れたい」

「銀子さんのような働き者だったら嫁にしてあげてもいい」


など背筋が凍るような事を言われ思わず仕事上で必ず携帯しているカッターをポケットの中で握り締めたこともありました。


それでも私はナンバーワンのお気に入りではなかったため、上司に相談しても


「きもちわるー!」


という感想だけで特に対策もされませんでした。

まぁ、ナンバーワンは付きまといが酷かったので店長とかが車で送迎していたし彼女のほうが気の毒だったので女子高生とアラフォーの差だと思っていました。


当時、女子高生は就職の関係であと数回でバイトを辞めることが決まっていたので店長も期間限定で送迎していました。


そんな時、事件が起きました。

店舗内でお客さん(女性)がストーカー男に絡まれました。

女性は近所の飲食店に勤めている方で、ストーカーはその常連、なおかつその女性にも付きまといをしていたらしく女性は恐怖に駆られ、店長に訴えていました。


おいおい、どんだけ暇なんだよ。てか精神がアレで障害者年金?と生活保護貰ってるって言ってるんだったらせめてまともに税金払ってる人に迷惑掛けるなよ


と思いながらちらちら気にしながら仕事をしてました。


店長は難しい顔をしていましたが女性が帰った後バックヤードで拳をあげ、まるで織田●二の物まね芸人の「キターーーーーーー!」のポーズを取りながらでも口調はザキヤマの「くるーーー」で


「これでヤツを出禁にできるぅぅぅ------!!


と絶叫しました。

店員のみの被害じゃ弱かったみたいです。殴られるなり、襲われるなりしないとそこまで強い対応ができないらしくて店長もやきもきしていたらしいです。

自らも殴られるように誘導もしていたらしい。相当嫌だったんだなガーン


それからの店長の行動は早かったです。

即本部に連絡、ヤツを出禁にする許可を取り付け警察に連絡、相談と言う実績をつくり翌日警察のOBを事務所に呼んでました。早い。


そして出禁の通達日を決定。ストーカーは来たり来なかったりするので確実に来る様にしようと完璧なシフトを組んだ!とパートリーダーが「このシフトだったら外から見て絶対来る!!」と意気込んでいました。


その日の表勤務は私、ナンバーワン女子高生1(ど天然ギャル系)、ナンバーツー女子高生2(癒し系美人)でした。

あれ?私も餌?


パートリーダーいわく

女子高生1=付き合いたい

女子高生2=付き合いたい

私=結婚してやっても良い


いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

(T□T)


何そのポジション!?

結婚指輪つけてたよ!!

仮に独身でもお断りだそんな物件!!

襲われる、犯される、顔見るだけで吐き気するんだ、殺意がわくんだ、善良な一般市民が犯罪者になるぞとわめきましたがリーダーなら大丈夫だ、殺さない程度にがんばれ。二、三発殴っても見なかったことにしてやると男性社員Hに引きずられるように表に出ました。


体力人並み程度の一般女子が小太りのおっさんに勝てるかボケェ!!

暴れたら(過去に実績あり)あのHを確実に盾にしてやるむかっ


と心の中で黒いモノを渦巻かせながら持ち場につくとすでに1と2はスタンバってて頑張りましょうねーって危機感のない笑顔で迎えてくれました。可愛い。


しばらく通常業務をこなしていましたがちょっとおトイレに行って戻る途中で店長とばったり会い、


「右に曲がるな、迂回して持ち場にもどれ」


とまっすぐな目で指示しました。え?なんで?と思って右を見ると数人のスーツマンにストーカーが囲まれていました。

げっビックリマークと思うより早くストーカーが


「銀子さぁぁぁぁぁぁぁぁん!!あなたならわかってくれますよねぇぇぇぇぇ!!


と私に向かってこようとし、それを数人のスーツマンが止めていました。

トイレ後で良かった。トイレ前なら確実にちびってた。

凍り付いていましたが再度店長に持ち場に戻るように指示してきたので慌てて持ち場に戻りました。


持ち場に戻ってうをぉぉぉ怖かった…!!と思っていたら


私、知らない間に右手に刃出したカッター握り締めてた…がっかり


その後は通常業務をこなしたのでゴタゴタは見てませんがストーカー男は出禁を宣告され納得できないとごねていたが結局スーツマン軍団に引きずられるように店を後にしました。


その日からストーカーは完全に出禁。

バックヤードに防犯カメラの写真を貼り付け、この顔見たら防犯ベルを鳴らせと徹底指示。

ストーカーは何とか出禁をとこうと本部やお客様相談センターに電話するもすでに先手が回っているためすべてに拒否られ、逆に無理に店に入ってきたら警察に通報するぞと起こられ撃沈。


どうしても●月●日だけは来たいとかなり固執していたが何か知らないかと聞かれ、はて…?と思っていたら女子高生1の最終出勤日だったよ…ガーン


しかも本人がしゃべったらしい。もーアホの子!

結局その日も厳重警備になってストーカーは道路挟んだ向かい側の建物でずっとこっち睨んでた。


しばらくたってまた何事もなかったかのように店に入ってきたので何度か防犯ベル鳴らしたらこなくなったけど最後に女子高生2のところに行って挨拶したら容赦なくボタン押されたのがショックだったらしく泣きの電話入れてきたと店長がさも楽しそうに話していた。


「精神がアレだからって何でも許されるって思っちゃダメだよな、まぁ、ゆるさねーけど」


って休憩所でニコニコしながら弁当食ってた。

刺されるんじゃないですか?気をつけてくださいねって言ったらお前こそ気をつけろアイツの住所お前んちの近所だぜって返ってきた。


調べたら生活圏丸かぶりの超近所だった。


引越ししたい。