個人的に主観的な立場から総括しました。
※ 初心者故に誤った表現、知識等ある場合はご指摘をお願いします。
今回のような生後約1ヶ月程度の子猫のケースに限定しています。
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今後、大館市で同様の捨てられた子猫等を発見した方が
(初めて)保護する際に僅かでも参考になればと思い記します。
長文・駄文ご容赦下さい。
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☆子猫を保護しようとした時
子猫を発見した場合、先ずは周囲に親猫がいないか注意深く観察します。
後で子猫を見失った親猫が探しに来るかもしれません。
また、近所の飼い猫の子猫かもしれないので猫を飼う御宅に確認も必要かもしれません。
飼い猫を誤って保護した場合は窃盗になり
保護したつもりでも迷惑になります。
これについては実際に1~2日子猫周辺をを観察して様子を見ました。
子猫は鳴き声を上げていますが親猫は結局現れませんでした。
近所の猫を飼っている方にも確認しました。
(子猫を保護した後も親猫が来ないか1週間程周囲の様子をみました)
☆保護事案に該当するかの事実確認
子猫を観察してみて
自分で餌を取る事が出来ない幼さであったり
弱っていて元気がなく同じ場所から動けないでいる、
自動車等の往来が激しい危険な場所、等
保護しなければ命に関わる状況か?否か?
の客観的判断が必要になります。
これについては実際に、ほぼ特定の場所から動けないでいて
ひたすら鳴き声をあげて弱ってきている事を近隣住民数名で確認し、
近隣住民が眠れない程、昼夜問わず鳴いていた事もあり
最終的に保護すべき事案と判断しました。
☆保護するタイミング
子猫の性格や体力等にもよりますが
鳴き声のボリュームや頻度、行動範囲共にバラバラです。
今回のケースでは4匹中、3匹は捕獲、保護出来ましたが
1匹は安否不明です。
保護の為に捕獲するタイミングは何度も有った子猫もいれば
ワンチャンスだった猫もいました。
☆実際の保護の仕方
こちらについてはネットで詳細情報があると思いますので
あくまで一つの例としてお考えください。
◎保護の為に捕まえる時
捕まえる場合は複数の大人が少しずつ
間合いを詰めるのがベストかもしれません。
子猫だろうと侮ってはいけません。
1人で近づいても反対側に逃げられたり
素早い動作に翻弄されたりします。
子猫を刺激し過ぎないように注意が必要です。
また、女性の優しい声には素直に反応したような気がしました。
少しでも捕獲し易いように食べ物を近づけるのは有効かもしれません。
お腹を空かせていた場合は
匂い等で自ら近づいてくる時もありますので
次のものは早めに用意が必要です。
・猫缶のような専用の餌(空腹で匂いに釣られます)
・ミルク(鼻につけてやると、母乳を思い出すのか自分から近づく事があります)
今回3匹全てミルク、1匹は猫用エサに反応しました。
また、捕獲の際に必要なものとして
・軍手(捕獲時、噛まれた場合に備えて)
・網、洗濯網(捕獲時、すばしっこいので手で捕まえられない場合)
・段ボール、籠(捕獲後に逃げ出さないように)
今回は何度も逃げられたり、隠れたりで
予想以上に難航しました。
実際に保護を決めて捕獲するまで、12時間から2日程度要しました。
数日かかる場合もあるそうです。
猫を飼った経験のある方がいれば扱いに慣れていて安心かもしれませんので
そういう方に協力をお願いするのも大事かもしれません。
保護した後に必要なものは
・猫用ミルク(なければ牛乳を水で薄める)
・猫用の餌(子猫用の餌など)
・毛布、タオル(身体を冷やさない為)
・猫用トイレ用品(砂など)
私が保護した子猫は震えていたので
毛布やタオルで暖かくして様子をみました。
保護した直後は興奮や恐怖、お腹が空き過ぎて過敏かもしれないので
少しずつ様子を見ながら餌を与えました。
早い段階でトイレ用猫砂を用意したところ、
教えなくともトイレ以外では粗相はしませんでした。
ご自宅で直ぐに放し飼いに出来ない場合は
一時的に隔離する為に
・大きめの段ボール(トイレスペース、住居スペースを分ける)
・動物専用ゲージ
等、子猫にあまり負荷をかけない程度で場所を確保する必要があります。
☆保護した後に行う事
◎子猫の健康状態の確認
病気にかかっていないか、専門家に診てもらう事により
安心して保護することも出来ますし
ボランティア団体での里親募集等を依頼する事が可能になります。
※ 「いぬ・ねこネットワーク秋田」さんでは
(簡単な)健康診断については受診料を後で半分補助して頂けるとの事でした。
問合せの時に詳細をご確認下さい。
◎里親募集
保護した方(御宅)が飼い主になる場合は問題ありませんが
飼い主になれない場合は里親を探さなければなりません。
知人等のツテで見つかった場合はスムーズに進むと思いますが
知人のルートが全て空振りになった場合は難航しますので
特に注意が必要となります。
☆里親探しの具体的方法(知人ルート以外)
◎ネットによる募集
・里親募集サイトへの登録
・SNS(Twitter、Facebook等)での拡散
割と安易に募集が出来る反面、
里親詐欺や虐待目的の悪質な里親等も中にはいるようですので
里親希望者の身元等について
場合により注意深く確認する必要があります。
私はこのブログを開設しSNSと連携した形で
拡散をお願いしました。
実際にTwitter等を通じて多くの方に
里親募集の拡散、
並びに情報提供等ご協力頂きました。
ネットの利点とも言える、広範囲(全国)にスピーディな拡散は目を見張るものがあり
早い段階で里親希望の方(遠方)からメッセージも頂きました。
ただし、大館市在住の方からの反応は皆無だったと思います。
もっと時間をかければ市内の方の反応もあったかもしれません。
◎ボランティア団体を通じての募集
・「いぬ・ねこネットワーク秋田」さん
秋田県で唯一のボランティア団体との事です。
HPにて「飼い主さん募集コーナー」の方で貰い手募集をして頂けます。
また、定期的に大館市でも譲渡会が開催されているようですので
ネットと対面の両方で里親探しが出来るのは魅力的です。
※ こちらのHPで里親募集をお願いする為には
動物病院で簡単な健康診断の受診が必要となります。
実際にメールや電話での問合せに対応して下さいました。
◎動物病院で里親募集の相談
専門家ですから、そういったお知り合いや
独自のルートをお持ちかもしれません。
また、信頼性のある(動物愛護的な)里親さんに出会える可能性が高い気がします。
私の場合は保護した時、連休中の為
直ぐに受診出来ませんでした。
子猫が恐らく便秘からくる脱腸気味のような気がしたので
不安になり連休明け直ぐに連れていく予定でした。(連休中に治ったようです)
私は事前に電話で「いぬ・ねこネットワーク秋田」さんに
里親募集の登録をする為の健康診断である点を話し
受診費用の概算も病院に確認しておきました。
受診後に里親探しに難航している点をお話したところ
先生が子猫の写真を撮って下さり、お知り合いにあたって下さる事になりました。
結果的にお知り合いの方のルートですぐに里親希望の方が見つかりました。
※ 今回は偶々運が良かったのかもしれません
☆保護した後に覚悟すべき事
子猫の鳴く姿や弱っている姿を見て
「可哀想」と感じるのは
人して当たり前の感情だと思います。
「消えかかっているかもしれない小さな命」
を救うという思いに動かされて保護に踏み切るのは
基本的には正しい行動だと思います。
しかし、保護したからには「保護責任」というものが
同時に発生する事を忘れてはいけません。
☆保護した後に思い悩む保護者の姿
一時的に保護はしたものの、
何らかの理由で自分では飼う事が出来ない場合や
保護期間が短期で期間終了を以って何らかの措置を取らざるを得ない場合は
救おうとして保護したにもかかわらず
非常な対応を迫られる事になります。
その時の感情に流されて一時保護した人が、
その後悩み苦しんだ末に里親が見つかる前に手離そうと(どこかに捨てる、保健所)
結論づけた場合が実際に有りました。
保護して里親を見つけられなかった場合の事を
ご自身で覚悟して保護するべきだと思います。
里親が見つかるまで保護する、もしくは里親が見つからない場合はご自身が飼い主になる、
等の強い覚悟と責任が必要だと思います。
☆行政の対応について
今回の子猫騒動で、近隣住民の方達の中には
「子猫の病気等が怖いから保健所に連絡して引き取って貰えばいい」
というような発言をされる方達が多かったのも事実です。
過去に猫を飼っていた方や、現在犬の飼い主の方ですら
そのような発言をされていてショックを受けました。
血統書のない出処不明の猫だから、病気が怖いというのは
確かに真っ当な理由かもしれません。
市民にとって解決の難しい事案について
行政に相談、お願いするのは正しい流れかもしれません。
平成21年6月発行「おおだて 暮らしの便利帳」より
78ページには「犬に関する相談」の記載は有りますが
猫に関する記載はありませんでした。
(犬については、苦情・相談や飼い犬の引取、等記載有)
タウンページを見ても、行政の猫に関する相談窓口が分からなかったので
大館保健所に電話で確認してみました。
大館保健所では保護した子猫を引取るシステムは無いとの事。
保護した子猫の引取りを依頼する場合は
大館保健所に一度赴いて次の2点を入手する必要が有ります。
・子猫を入れる専用の麻袋
・引取り依頼書(町内会長が捨て猫である事を証明する内容等、記載する用誌)
その後、大館保健所ではなく鷹巣にある北秋田保健所へ
依頼者自身で実際に持ち込む事になります。
(引取りには来てくれません)
その後、処分の為に秋田市にあるセンターに移送されて
殺処分される事になるそうです。
保健所へ引取って貰えば、多少の期間は里親募集等があると
安易に思っている方も多いですが
大館市で猫についてそのようなお話は聞けませんでした。
余談になりますが・・・
大館保健所へ確認の電話の際には
親身になって里親探しのお話を聞いて下さった方もいらっしゃいました。
後で、北秋田保健所に里親が見つかった事を報告を兼ねて連絡の際には
見つかって良かったですね!と温かい言葉も頂きました。
☆子猫保護の課題
今回のケースは野良猫の育児放棄なのか
飼い主の飼育責任放棄なのか、は定かでは有りませんが
そこに人間が介在していた場合(野良猫への餌付け含む)
明らかに人間の身勝手さに起因した問題かもしれません。
近所で今回の親猫らしき猫(内、外飼い)がいるという話も有り
その飼い主の方に数名の方がそれとなく確認しましたが否定されています。
飼い猫の子猫ならば間違いなく飼い主のモラルの問題です。
市の条例等で飼い猫に関する事を取り決めて(勧告、罰則等)
飼い主の責任放棄の抑止力を図る事も場合によって必要かもしれません。
※ 「大館市環境保全条例」にて規定があるようです。
飼育者に対して、指導または勧告が出来る、とあります。
また、子猫を保護した場合に相談できる窓口が少ない事も気になります。
昼夜問わず延々と鳴いている場合等は騒音問題にも発展し
近隣住民による保護が必要になります。
行政の猫に関する相談窓口も見当たりませんし
(未確認ですが犬に関する窓口で対応しているかもしれません)
秋田県でみてもボランティア団体が1つしかないようです。
個人レベルで善意から保護されている方はいると思いますが
ネット等では民間の保護シェルター等は市内で確認出来ませんでした。
更に、県全体にいえる問題かもしれませんが
住民の高齢化が進み、子猫保護、さらに里親探しについて
対応出来る御宅が少ない事です。
以前、猫を飼っていた方でも高齢者の方は自身の事で精一杯で
捨て猫の事を気にする余裕は無いというのが本音のようです。
今回SNSで里親募集の拡散をお願いしていましたが
大館市内でご協力頂いたのはごく僅かだったように思えます。
市内は高齢者が多い為、ネット経由での里親探しは
反響があるまで根気が必要かもしれません。
結果的に、保護した子猫3匹については
動物病院経由、近隣住民経由、職場の同僚経由と
全てアナログな方法で里親さんが決まりました。
都会と違い田舎では、まだまだデジタルの部分浸透しておらず
人と人との繋がりが重要なのかもしれません。
☆最後に・・
初めての子猫保護で自分の力不足を痛感しましたが
同時に田舎の人達の温かさに改めて気づかされました。
近隣住民の方には、保護に否定的な方や、
自宅敷地内で猫が鳴いていても全く見向きもしない方等
私とは意見が異なる方もいらっしゃっいましたが
保護の際には多くの方が手伝って下さいました。
また、自宅で保護は出来ないと言う方でも
知り合いの方に里親探しをしてくださったり
気になって猫の様子を見にきてくれたり
多くの善意ある方々に助けられました。
結果として捨て猫らしき子猫4匹中、3匹は里親が見つかりました。
今回早い段階で見つかったのは運が良かったと思います。
あの時、子猫を保護して良かったと心から思います。
ただ、残念な事に残り1匹の子猫については
その後の目撃情報も途絶え現在安否不明です。
(善意ある方に保護されている事を祈ります)
[追記]
その後、一度目撃した黒い子猫ですが
自宅付近に餌を置いてみましたが
一度もきた形跡はありませんでした。
そして、お隣の町内で最近3匹の捨てられた子猫が発見され
保健所に持ち込んだらしい、というお話を聞きました。
残念です、少しでも多くの子猫を救いたかったのですが
自分の無力さをまざまざと痛感しております。
