人の知恵を借りて使う本格的な時代が来た | 近藤昇ブログ 仕事は自分で創れ!

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「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

 

 

ノウフウ(Know who)という言葉は古臭いだろうか?

 

この言葉はあまり使うことはなくても、私の経営や仕事や生活において、あまりにも当たり前として活動の原点にある。

 

私が社会人になって間無しのころ、真っ先に覚えて使うようになったのが、ノウハウ(Know how)である。


今更私が説明するまでもないと思うので、割愛するが、私も今でも仕事で多用する言葉である。会社としてノウハウをためるのは当たり前。ノウハウを属人化させないのも当たり前。その独自のノウハウをビジネスの源泉とする。言い換えれば経営資源の一つとも言える。


ノウハウの次に知ったのがノウフウだ。

ノウフウを私が使うようになったのは、会社を創業してからの事だと思う。世間でもこの時期に、この言葉がブームになっていたと記憶している。

 

ノウハウも大事だけと、ノウフウがもっと大事である。こんな風なところから理解し、使うようにはなっていった訳である。


ただ、いまでも私はノウフウという横文字はほとんど使わない。ビジネス界の世間に合わせて使う事はあるが、頻度は極めて少ない。

 

私の言い方は、ちよっと乱暴に言えば、仕事は人に聞けばよい。少し品よく言えば、他人の知恵を借りる。もちろん、知恵を使うためだ。

職人の世界などでも、人の技を見て盗む。という表現が良く使われる。

これはこれで、本当に盗むのではなく弟子となって学べという意味として、私は肯定的ではある。


ただ、私が言いたい、他人の知恵を借りるとは、自分出来る事は高がが知れている。という意味が強い。実際、私自身も日増しに感じていることである。

また、若い人に勘違いしてほしくないのは、自分の努力や研鑽をせず、すぐに人に頼る、依存するというのでは話にならない。まずは、自分が最大限出来る事をする。そして、長年自分のノウハウを積み上げ、仕事スキルアップする。こういうレベルの人が、人の知恵を借りる。こういう姿があるべき姿だと考えている。


そういう意味では、一流の異分野の人同士が、様々知恵を出し合う。お互いに補完し合う。そして刺激も生まれる。私が考えている究極の人の知恵を借りるスタイルである。

ある意味、ブレインワークスという当社の名前もそれを目指しての事である。

 

あと、このテーマに関して、私の昔からの口癖がある。

記憶より記録である。

仕事は記憶でするのではなく記録する。ということだ。これは人の知恵を借りるということでも当てはまる。

人の知恵を借りるというと、専門的な知識や経験を持った人に直接口頭で聞く事だけがイメージ先行しそうだが、それは違う。


例えば、本が分かりやすい。本はそういう意味ではとても合理的で経済的だ。自分が知りたいと思った分野を1500円そこそこで、買うことが出来る。

こういう感覚だ。それなりの方に知恵を借りるとどうなるか?よっほどの親切か金持ちか仲の良い友人なら、無料か格安で相談に乗ってくれる。知恵も貸してくれる。反対にそうでなかったら、それなりの支払いが必要になる。

 

私は、仕事で人の知恵の知恵を借りるというのは、何が何でも自分でやり切る部分と、リーズナブルに世間から入手できるノウハウの使い分け、バランスのとり方の問題でもあると考えている。


前者は、その当人の努力によるところが大きいが、後者は加速度的に世の中に広がる知恵のビックデータが活用できる時代だ。

この膨大な混沌とした知恵のデータから如何に有益なネタを探し当てるかのスキルもますます重要になってくる。


しかし何よりも大切なのは、人の知恵を借りて仕事が出来るかどうかである。これは、こだわりとの闘いでもある。自分が何に徹底的にこだわるか。そのかわり、他人にまかせるこだわりは何か?

こんな使い分け力が本質的に身に付けば、情報が溢れ、ノウハウが至る所に流通する時代に、上手に生きていけると思っている。



これからの時代も変わらずノウフウも大切だ。常に羅針盤として知恵袋として人との直接のつながりは欠かせない。


たが、人はもっと進化を求められている。

これはから膨大な人類の知恵やノウハウが記録として蓄積され続けていく。どこにいけば、どこに必要なノウハウがあるかの時代になった。

先日もブログに記録の世紀が始まっていると書いた。


ブログです。




すでに世の中はノウフウではなくノウウェア(Know where)の時代だと思う。

 

以上