1990年、ソウル五輪で大成功を収め勢いづく韓国政府は国連への加盟を目指し、多数の投票権を持つアフリカ諸国へのロビー活動に励んでいた。ソマリアの首都モガディシュで韓国大使を務めるハン(キム・ユンソク)は、現地政府の上層部に何とか取り入ろうとしている。
一方、韓国より20年も早くアフリカ諸国との外交を始めていた北朝鮮のリム大使(ホ・ジュノ)も国連加盟のために奔走し、両国間の妨害工作や情報操作はエスカレートしていく。
そんな中、ソマリアの現政権に不満を持つ反乱軍による内戦が激化。暴徒に大使館を追われた北朝鮮のリム大使は、絶対に相容れない韓国大使館に助けを求める決意をする。果たして、ハン大使は彼らを受け入れるのか、全員で生きて脱出することができるのか、そしてその方法は──?
タイトルを見て「モガディッシュって何?」とまず思いました
それくらいソマリア内戦について無知だったアタシオハズカシイ
*モガディッシュはソマリアの首都です。
ざっくり言うと北朝鮮🇰🇵と韓国🇰🇷の大使館員が協力して命辛々ソマリア脱出を図る話で実話を元にしています。
有事下の脱出劇といえば『アルゴ』(イラン革命時にアメリカ大使館員🇺🇸が脱出する話、もち実話。)がめちゃくちゃ面白かったけど、それに勝るとも劣らない大傑作だと思います
同じ民族で同じ言語を持つ者同士なのに北と南に分かれてしまった二つの相容れない国・・敵国同士の北朝鮮🇰🇵と韓国🇰🇷がこの時は協力し合ったの
それだけで十分興味をそそられますよね
実話がベースとは言ってもドラマを面白くするためにフィクションが織り込まれてるのは当然でしょうから、これを見る限り韓国側が北朝鮮に情けをかけてすごくイイ風に描かれてますが、実際のところどうなのか?
もしも北朝鮮国民がこの作品を見たとしたら(南の映画なんて見られないことになってても『愛の不時着』とかも違法な手段で大勢が見たらしいからねー)、「なんだよ南に都合のいい風に描きやがって!」とか思うんじゃないだろうか?・・などと勝手な妄想をしたアタシでした
ソマリアは渡航禁止国のためモロッコでオールロケを敢行したそうで、銃撃シーンやカーチェイスシーンのリアルさや迫力に、今ノリに乗ってる韓国映画のスゴさを感じました。
社会派ドラマでありながら、すごくスリリングでエンターテイメント作品としてもピカイチです
ぜひご覧あれ〜(『アルゴ』もね!)
