11/20~24、京都の次女んちにお泊り。
夕方からはこの日のメインイベントです


3年に及ぶ工事期間を経て新開場した京都四條南座。
例年12月に行われる顔見世興行(東西の役者が一堂に集まる、野球で言えばオールスター戦的な
)が、今年はこの新開場を記念して11月にも行われました。

しかも11月は高麗屋三代(松本白鸚、幸四郎、染五郎)揃っての襲名披露公演

その千秋楽3日前の舞台を見ました。
工事前最後の南座での顔見世(2015年)も見ました。
そして新開場の今年・・とどちらも南座のメモリアルイヤーともいうべき年の顔見世が見られて、ほんと丁度いい時に娘が京都に住んでくれたもんだ(笑)
博多座でも高麗屋の襲名披露公演はあったけど、その時は染五郎くんが出なかったので観劇を見送り、絶対京都で見よう!と思ったのです



まだ中学生の染五郎くんは、この南座の舞台をつとめるため1か月学校をお休みしたそうです。(出席日数大丈夫?
)


平たく言えば「公演パンフ」
でも南座では「番付(ばんづけ)」、歌舞伎座では「筋書(すじがき)」
・・という名で売られていたのでビックリした覚えがっ

関東と関西で呼び方が違うってことなのかな?
では、名古屋御園座では何と呼ぶのか??

ちなみに博多座ではまんま「パンフレット」


南座にまねき(役者の名前の看板)が上がると、
京都の人達は「そろそろ年の瀬」と思うそうです。
・・が、今年はひと月早いから、なんかヘンな感じだったでしょうか(笑)
大きな提灯の右上にアタシが贔屓のにざ様(片岡仁左衛門)がっ

齢70過ぎてもなお、ダダ漏れる色気


天井の照明は以前と変わってない。
・・と思ったけど、電球はすべてLEDになったのだそう


ロビーにはズラズラ~っと竹馬。
3年前に南座で初めてこれ見てびっくりしました

ご祝儀をこういう形で贈るんですね~。
東京の歌舞伎座でもこんなの見なかったので、これは京都南座だけの風習なのかな?


左のちょっと小さい松は染五郎くんを表してるんだろうか?
・・だったら、右のちょっと倒れかけてる松は?(笑)
幕の右下に名前があるとおり・・・

祝幕を贈ったのは、高知の呉服屋さん、ごふく美馬。
「京都でも東京でもなく、高知??
」

ググってみると、ごふく美馬の旦那さんは歌舞伎のみならず、数々の演劇人と交流がある方のようで、おそらく梨園の奥様方がこちらでお召し物を誂えることも多いのでしょう・・東京でも頻繁に展示会やってるようだし


劇場内の天井は折り上げ格天井。
舞台に破風がついてるのは珍しい。

(お隣の人、自分の足の前に荷物たっぷり置いてるから)出入りはめんどくさいけど
イイ席。

*歌舞伎に限らず、いつも観劇する時思うことだけど、足元(足の前)に荷物置くのやめてくれんかなー?
休憩の時やらに通る時いちいちジャマくさいのよね、荷物どかしてもらうのが・・
どかす方だってメンドーだと思うのよ。荷物は席の下に置けば?コチラが「すみませ~ん」と言って荷物どかしてくれるならいいけど、時々それもメンドウなのか「またごして(跨いで)もらっていいですから」とか言う人もいて・・跨ぐ方はタイヘンなのよ



あと、これからの季節に多くなるけど、みんな脱いだコートやダウンなんかもあるから、夏だったら膝上にバッグ置く人も、この季節バッグは床(足の前)、手にはコートってことになるのよね
劇場には大抵コインリターンの(南座は100円取られたけど
)コインロッカーあるからコートはできるだけ預けて来れば?(まぁこれは数に限りがあるので全員はムリだけど・・)・・で、バッグは自分の席の下。そうすればストレスフリーで見られるわよ~。・・あぁ、つい愚痴っちゃった






両ウィングにある桟敷席。
2千円高いだけなので、ホントはここがよかった

テーブルあるのでお弁当もここなら食べやすいし、出入りもラクだし。
・・が、速攻売切れてたわ~



「寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)」では様式美とにざ様を堪能し、
続く口上で、ナマ染五郎くんを初めて見てカンゲキ

こんなに白塗りの似合う若者はいないわよ~(笑)
細面で美しく、ヴィスコンティの映画に出てくる少年のよう・・

・・・・・
口上のあと休憩・・で急いで劇場入口へ


頼んでいた「六盛」のお弁当を受け取りに
アタシのほかにも何人か頼んでいたようです。
また、六盛のほかにもいくつかのお店の方がお弁当配達に来てました。
3年前の顔見世で初めて南座を訪れた時驚いたのは、「お弁当売ってるお店少なっ
」ってこと。

2店ほどしか(しかもどちらも1種類か2種類ほど)なかったんじゃないかな?
博多座では、まるでお祭りのようにたくさんのお店が出店してお弁当を販売するので選び放題で、しかもお弁当のみならずお菓子やパン、そのほかの食品、和装小物や雑貨など・・いろんなものが販売され、お土産には事欠かないのです。
でもこの3年のうちに学びましたよ、アタシも(笑)
なぜに南座ではお弁当をあんまり売ってないのか。
それは京都では仕出しという食文化が根付いているので、こういう劇場へも、たとえ1個からでもお弁当配達してくれるからです。(これだけが理由じゃないかもですが。)
・・ってなワケで、今回はアタシも事前にお弁当注文して、劇場に届けてもらいました。
ホントは仕出し弁当といえば、憧れの「菱岩」にしたかったのですが、この日は予約がいっぱいでした
(すごく電話応対が丁寧でカンジよかった~
)


・・でも・・・

六盛のもおいしかったですよ~
栗ごはんだし~

ちなみにちゃんとペットボトルのお茶付きです



休憩明けの「勧進帳」は高麗屋三代での舞台。
三代揃っての勧進帳ってのは史上初だそうです。
義経役の染五郎くんも頑張ってた

まだ13才の彼だけど、これから高麗屋という家を背負っていくんだな・・と思うと、なんだか胸が熱くなりました・・もはや母のキモチ

続く「雁のたより」はうってかわって大阪弁のコメディ(笑)
がんじろはん(中村鴈治郎)に大いに笑う。


中身は小型羊羹の「夜の梅」

奉天ってわかる?こういうのよ。アタシは梅鉢って呼んでたけど。
これ、子供のころから好きなのよ~



・・・・・
まだ21時だから、娘はどうせ23時までバイトだし、どっかのバーにでも
・・と思い、河原町まで出る。

でもネットで調べてまで、って熱意はなく(笑)、1つ先の地下鉄の駅まで通りをジグザグに歩いて行く間にヨサゲなお店あったら入ろうと

でもヨサゲなお店には出会わず
結局おとなしく帰りました


そーだね、バーってたいがいビルの中とかにあるしね、そうそう出くわさないね(笑)

帰りに見た河原町のOPAのツリー、なんだか京都的。
だって、これって提灯だよね?
・・・・・
今回襲名披露の口上が見たくて夜の部にしたのですが、やはり幸四郎&染五郎の「鏡獅子」も見たいし、にざ様の「封印切」も見たい・・
それにどうせなら娘にも歌舞伎を(見たことないので)見せてやりたいと思い、翌日の昼の部、3等席や4等席(3階後ろのほう)なら空いてないかな?とネットでチケット見てみたのでした。
・・が売切れ
(そもそも席数少ないし)

1等席は(席数多いし高いし・・で)空いてたんですけどね~

・・でも1等席2人分なんて払えない

・・であきらめて、翌日は予定通りふたりで紅葉見物しました

その6へつづく・・・