最終章 殺人事件
ﾀｲﾄﾙの「とんだ勘違い」というのはこういうことだったんですが、今となってはもうどうでもいいことですね(笑)
20代前半まで住んでいた家で起こったさまざまな「事件」、今回いよいよ最終章です。
あ、の見出しでどっきりさせると申し訳ないのであらかじめ言っておきますが、私の実家のだれかが殺された、とか、実家で他殺体が発見された・・とかいうﾊﾅｼではありませんのでご安心ください(笑)
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これも私が短大生だった頃のﾊﾅｼです。
我が家の隣の隣のお宅の独り暮らしのおばあさんが殺されているのが発見されました。
首を絞められて家の中に倒れていた、と。
同じ敷地内の別棟に息子さん（娘？）夫婦もお住まいだったそうですが・・。
私はそのおばあさんとは面識がなく、かろうじて表札で苗字を知ってるくらいのﾓﾝで、私の両親も、特に近所づきあいをしていたﾜｹでなく、顔と名前を知ってる程度だったらしいです。
・・・で、その事件直後TVを見ていた私は、
「（今回のおばあさん殺害の事件に関して）付近では、深夜頻繁に白の軽自動車が停まっているのが目撃されており・・」
・・という報道に、にわかに心臓がﾊﾞｸﾊﾞｸし始めたのでした
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それから間もなく学校から帰宅すると、２人の私服警官が来ていて、ﾘﾋﾞﾝｸﾞで母となにやら話をしていました。
ま、いわゆる刑事さんの「現場周辺での聞き込み」ってﾔﾂですね
母の後、私にも話を聞くというので、私もそこに同席していました。
母との話が終わり、母はお茶を入れるため席を立ち、ｷｯﾁﾝへと向かいました。
私は耳を澄ませて、ｶﾝﾍﾟｷに母がｷｯﾁﾝへたどり着いたのを確認してから(笑)、刑事さんに小声で話しかけました。
「私、お話したいことがあるんですけど、母にはﾅｲｼｮにしときたいんですよね・・。」と。
一時ののち、母がお茶を手に戻ってくると、刑事さんは（そこの文言は覚えてはいませんが）、「あとは御嬢さんにお聞きしますから、奥さんはどうぞおうちのことされててください」とかなんとかｳﾏｲこと言って、母のことをその場から追っ払ってくれました。
私はまたも聞き耳を澄ませ、母がなにやら台所仕事を始めたのを確認してから、小声で刑事さんに向かって話し始めました。
「TVで見たんですけど、白い軽が夜中によく停まってたんですよね？
ｿﾚ、たぶん私のｶﾚｼの車です。
実はよく真夜中に家を抜け出して、ｶﾚと遊びに行ってたんですよね。
車をいつも○○さん（被害者宅）ﾁの前あたりに停めて、私のこと待ってましたから・・・。」
当時私がつきあっていたBFは、昼間はﾊﾞｲﾄ、夜は大学の夜間部に通っていたので、私の両親が早寝なのをいいことに(笑)、両親が寝静まったあと、私はこっそり家を抜け出し、彼とあっちこっち出かけていたのでした。
だいたい２３時～２４時ごろ出かけて、３時とかに帰ってきてました
ｳﾁは父が厳しい人で、たとえば、彼の大学が終わってからすぐであれば夜９時過ぎくらいから会うこともできたﾜｹですが、そんな時間から女の子が出かけるなんてもってのほか！みたいな人でしたから、親の目を盗んで仕方なく・・ですﾖ(笑)
・・ともかくも、私は「告白」のあと、刑事さんたちの「○月○日も（彼は）来てましたか？」とか「○月○日は帰ってきたのは何時でしたか？」とかいう問いに、手帳片手に（彼と会う日は書きこんでましたから）素直に答え、刑事さんたちも納得した様子で帰って行きました。
これで、彼は不審人物のﾘｽﾄ（？）から外されたのか、刑事さんが彼のもとへ聞き込みに行くことはなかったそうです。
あとから彼にこのﾊﾅｼをすると「うっそー？！ﾏｼﾞ？ｵﾚ、殺人事件の容疑者にされるﾄｺやったん？？ｽｯｹﾞｪｰ！！」と無邪気に喜んでましたが
きっと彼はこのﾊﾅｼを自慢げに、周りの友人に吹聴したことでしょう
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このあと犯人が捕まったというﾊﾅｼを聞くことなく、数年後には、私たち家族はこの家から別の家（私が結婚するまで住んでた家）へ引っ越したのでした。
迷宮入りになっちゃったのかなー・・・。
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映画を見ている最中に、別世界を漂っていた私の意識(笑)
以前住んでいた実家にまつわる回想はこれで終わりです。
この家には１３～４年住んでいて、その後引っ越して、母が父の死後、私たちの住むマンションへと越してくるまでの実家（現在は兄一家が住んでいる）には２２～３年住んでいた（私は結婚して１９年前に家を出たけど）けど、あとのほうの実家では大して（？）ｲﾛｲﾛはなかったのに、年数が少ない前の実家のほうが、これだけｲﾛｲﾛと「事件」が起きたんですよね～・・・
家が風水的によろしくなかったのか？
それとも私たち家族の運勢がよろしくなかったのか？
引っ越すにあたり、この家は売りに出し、無事に買い手もついて、今もどなたか住んでる様子だけど（当時の買い手がそのまま住み続けてるのかは不明）、何も起こってないかなー？(笑)
