
先週北九州芸術劇場であった舞台「錦鯉」を鑑賞。
作・演出は劇団MONO代表の土田英生氏。
元々は2000年にMONO公演として上演された演目で、今回は主演に鈴木一真、その他田中美里、舞台初挑戦のヒロシらを迎えての再演です。
営業をやっていたサラリーマン(鈴木一真)がヤクザの先代の組長に見込まれて、その死後組の跡目を継ぐことになり、妻(田中美里)と組事務所にやってくる。
ついでに30過ぎてもフリーターの幼なじみ(ヒロシ)も組員として身を寄せる。
ヤクザの組と言っても、いるのは先代の組長の息子と古参の組員一人だけ。
「新しいヤクザの形」を目指そうとする新組長だったが・・
ついでに30過ぎてもフリーターの幼なじみ(ヒロシ)も組員として身を寄せる。
ヤクザの組と言っても、いるのは先代の組長の息子と古参の組員一人だけ。
「新しいヤクザの形」を目指そうとする新組長だったが・・
初めて体験する土田ワールドでしたが、とても面白かった♪
組事務所があるのは架空の地方都市という設定で、全編、全員、「わちは~だでぇ」というような方言。
↑これって名古屋とかアッチの方かしら?愛知出身の演出家だし。
↑これって名古屋とかアッチの方かしら?愛知出身の演出家だし。
その方言のリズムも手伝って次々に笑いの渦が巻き起こります。
理屈ぬきに楽しめるコメディです。
理屈ぬきに楽しめるコメディです。
ですが、物語のクライマックスで、この舞台のテーマである「ルール」について考えさせられました。
ヤクザの世界での「ルール」や「けじめ」といったものにがんじがらめになっていく男たち。
新組長の幼なじみの男(ヒロシ)だけは、そんなものからは自由な立場でいるのかと思いきや、最後はやはりその中へと自ら身を投じていく。
それがまるで男の美学でもあるかのように。
新組長の幼なじみの男(ヒロシ)だけは、そんなものからは自由な立場でいるのかと思いきや、最後はやはりその中へと自ら身を投じていく。
それがまるで男の美学でもあるかのように。
そんな男たちの姿を見て「わちらはルールに乗り切れんかったのよ」と呟く女たち。
そして幕。
そして幕。
でもそれは女が柔軟で賢い生き物だからよ。
女は自滅するようなルールにわざわざ自分から乗っかったりしないでしょう・・( ̄∀ ̄*)イヒッ
女は自滅するようなルールにわざわざ自分から乗っかったりしないでしょう・・( ̄∀ ̄*)イヒッ
北九州公演4ステージのうち、丁度この回にだけアフタートークのおまけつき♪
終演後10分間の休憩のあと、作・演出の土田氏が司会進行を勤め、鈴木一真・ヒロシ・有門正太郎(地元劇団「飛ぶ劇場」)の3氏とのトークを繰り広げました。
今回舞台デビューのヒロシが土田氏との初顔合わせの時に開口一番「このたびはすみません。ほんっとスミマセン!」(たぶん「ド新人がご迷惑かけます」って意味だろう)と謝り倒し、そのあと彼のマネジャーまで土田氏の元にやってきて「ウチのヒロシがほんっとスミマセン。」と謝ってきた・・などというウラ話を披露してくれて、とっても楽しいひと時(30分弱かな)でした。
この公演は北九州で初日を迎え、順次、大阪(きのう終了)・東京・名古屋・松本とまわるんですが、初日が開けるまでの間、ヒロシのプレッシャーはかなりのものだったろうな・・と想像します(^_^;)
ヒロシは準主役ともいうべきポジションで、セリフの量も多く、しかも方言のイントネーションとか難しかったと思います。
なので劇場リハーサルに入ってからというもの(10日間くらいあったのかな?)毎日誰よりも早く劇場入りして、毎回全部のセリフをおさらいして稽古に臨んでいたそうです。
なので劇場リハーサルに入ってからというもの(10日間くらいあったのかな?)毎日誰よりも早く劇場入りして、毎回全部のセリフをおさらいして稽古に臨んでいたそうです。
その甲斐あってか、舞台では堂に入った演技を見せてくれ、声もよく通り、滑舌もばっちり(笑)
初舞台とは思えないほどの仕上がりでした。
初舞台とは思えないほどの仕上がりでした。
お笑いもいいけど、これからは役者としてのヒロシに期待したいところです。
同じ九州出身(彼は熊本出身)だしね(^_-)-☆
同じ九州出身(彼は熊本出身)だしね(^_-)-☆