新年早々、イイ映画に巡り会えた! |
あ~~、新年早々からイイ映画見たなぁ~(*^_^*)
コレってタイの映画なんですが、実在した国民的ラナート(タイ式木琴)奏者の生涯を基にしたフィクションとのことです。

コレは4種類あるラナートのうち、この作品で主人公ソーンが奏でる、高音部の音を出す(つまり主旋律担当)ラナートですって。
上の鍵盤部分は取り外せます。
上の鍵盤部分は取り外せます。
タイの伝統音楽が隆盛を極めていた1930年代はそれぞれの地方に楽団があって、そこで腕を認められると王族の宮廷楽団に取り立てられたりもしたようです。
楽団同士の競演会も盛んに行われてたようですね。
楽団同士の競演会も盛んに行われてたようですね。

この作品では、ライバルとの演奏バトルで完膚なきまでに叩きのめされたり、またその雪辱戦では見事な勝利を収めたり、はたまた恋をしたり・・という
←若きソーンの姿と、

戦時下、「近代化」の名の下にタイの伝統音楽までも排除しようとする軍事政権に立ち向かう、齢70も超えたソーン師の姿とを、カットバックの手法で描いています。
右がソーン師ね→
演奏バトルは確かに見もの!だけど・・ |
最大の見所とも言える演奏バトルは多少大時代的な演出(<大映テレビかっつーの(笑)演奏バトルシーンに限らず、なんとなく昔の映画のような演出過剰さなのよね(^^ゞ)が気になりましたが、ソレもタイというお国柄なのかな~とも思いますし、演奏がすんっごいことは事実です!
まさに人間業とは思えぬ超絶技巧です!!
でもそんなハデなシーンとは裏腹に、「芸術という分野がまっさきに戦争の犠牲になり」、またそうしてしまう「人間の愚かさ」を描いたシーンには心が痛みました。
でも同時に、それに対峙できる(いや、むしろ凌駕するといったほうがいいかな?)ほどの力が音楽にはあるのだということに感じ入り、涙が出ました。
私は普段音楽をよく聞く人ではないんですが、音楽の持つ力というものは無条件に信じてる人です(^^ゞ
音楽は時に言葉よりも雄弁に思いを語り、人の心を動かすほどの力を持ち合わせていると信じて疑わないのです。 |