つむぎや日記 埼玉県の小麦粉老舗 -135ページ目
<< 前のページへ最新 | 131 | 132 | 133 | 134 | 135

出会ったサービス1

$粉屋の目利き・つむぎや4代


近くの吉野家で『大盛・卵』を注文し、トイレに立ってから戻ると、
店員さん同士の掛け合いが耳に入ってきました。

「大盛少々ストップOKです~」、「承知しました~」

と、お膳が運ばれてきました。


ぼーとしていたので、多少言葉が違うかもしれませんが、大体そんな感じです。

おそらくトイレに立った時に「大盛少々ストップです~」と合図があり、
戻りましたよーの連絡だったのだと思います。

少しでも出来たてを提供しようという吉野家の心意気でしょうか。
そんな大きな声ではありません。
配膳の上げ下げスタッフと、盛り付けスタッフとの間での、
気遣いと見事な掛け合いに、もくもくと食べながらもうれしくなりました。



トイレは短い間だし、盛りつけておいてスタンバイしていても気づかないかもしれません。
その吉野家は幹線道路沿いの郊外型店舗、一度きりのお客さんも多いかもしれません。

でも、目の前のお客さんに対して最善のサービスを尽くす。

その日は気分的に雲がかかっていたのですが、
ぱーっと明るい日差しが差し込んだような温かさを感じました。
こんな素敵なサービスに出会うと、「ごちそうさま」も少しだけ声が大きくなります。



最近、安い外食を利用すると、その接客レベルの低さや対応・言葉遣いの悪さに驚きながらも
「安いから、なりがちなのかな…」と半ば諦めていたので、なおさら嬉しい出来事でした。

今でも危険部位の混入が散発するアメリカ牛、それを使い続ける吉野家の企業姿勢に、
少々疑いをぬぐえずにいたのですが、このお店には通う頻度が上がりそうです。


『ほんのほんの、少しのひと手間を惜しまず続けよう』


つむぎや
http://www.tsumugiya.net/

このブログは

つむぎやは埼玉県・栗橋町にあります。
“つむぎや”は直営店の屋号、会社は土田物産といいます。


創業から埼玉県産小麦「農林61号」にこだわり、商品づくりを行ってきました。


埼玉県で小麦?と思いますよね。

少し紹介しますと、
埼玉県と群馬県にまたがる地域は江戸時代から小麦づくりが盛んで、
北海道に次ぐ全国2番の生産地域です。

この辺りは、むかしからうどん文化が根付いており、
節目やハレの日にうどんを打ってもてなす風習があったといわれています。
埼玉県の生めんの生産量は日本一です。

その粉の特徴は『もっちり・なめらか』
外国産ではなかなか味わえない豊かな食感です。


ただ、近くの東京でたくさん消費され、大々的に宣伝しなくとも食されてきた影響でしょうか、
全国ブランドとして十分に知られているとはいえないかもしれません。

私はこの店の4代目を目指していきます。
このブログで、県産小麦のまだまだ知られていない魅力やつむぎやの品づくりのこだわり、
その過程で吸収したことをを伝えていきたいと思います。


つむぎや
http://www.tsumugiya.net/
<< 前のページへ最新 | 131 | 132 | 133 | 134 | 135