アメリカンフットボール応援【前編】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

前回まで関西学生應援團連盟の記事を執筆させて頂きましたが、その中でアメリカンフットボールの応援について言及させて頂きましたので、この点について執筆したいと思います。
アメリカンフットボールは不思議な競技でありまして、日本社会全体の中ではマイナースポーツのカテゴリーに入り、ルールすらよく分からないという方が多数派だと思われます。ところが大学スポーツの中では高い地位を占めておりまして、特に関西では古くより硬式野球と同等のプライオリティで応援活動に取り組む応援団が多かったのであります。昭和後期には当時、まだBS放送もCS放送もない時代でありましたが、毎日放送が録画ながらも定期的に試合を放送する様になりましたので、その人気ぶりが窺えます。

これは偏に競技協会の努力の賜物だと思われます。関関同立の一角を担う関西学院大学がこの競技の草分け的存在で長い間、絶対王者として君臨して参りましたので、追従する大学も多かったのであります。
その甲斐もあって関西でのアメリカンフットボール人気は徐々に高まり、昭和51年にそれまで145連勝という信じ難い記録を誇っていた関西学院大学を、スポーツ推薦制度がない京都大学が破るという快挙で一気に人気に火が点きました。
基本的にスポーツのフィールドで活躍するイメージに乏しい京大が関西リーグを再三制し、東西王座決定戦でも東の横綱である日本大学を撃破、返す刀で社会人チームをも破り日本一を3度獲得するという事態にファンが急増致します。関西では千早赤阪城の楠木正成、大坂城の真田幸村の故事の様に、圧倒的不利な状況の中、智謀の限りを尽くして強い者に立ち向かうという姿に心を動かされるという文化がございますので、京都大学の活躍はファンの急増に一役買ったと言えましょう。【以下次稿】
【関京戦】
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会