今回の第二回大学応援団フェスタで最優秀演目を獲得したのは昨年に引き続き防衛大学校應援團の「第二応援歌」であります。演武の練度の高さだけを見れば、やはり防衛大学校應援團は群を抜いた存在であります。太鼓一張とリーダーの掛け声だけで、あれだけ統率の取れた動きを可能にする為には相当の修練が必要でありましょう。
今回は防衛大学校應援團は3題、演武を披露しましたが、その練度の高さが一際目を引く演目が受賞した「第二応援歌」であります。
今回は防衛大学校應援團は3題、演武を披露しましたが、その練度の高さが一際目を引く演目が受賞した「第二応援歌」であります。
【第1回フェスタでの第二応援歌】
今回のフェスタでは後半で出演校の一部の複数の団による応援歌メドレーが披露されました。全日本学生応援団連盟の連盟祭等でも行われる形式のものですが、混成の大吹奏楽団の演奏で前半で披露した演目とは被らないもので行われました。
このメドレーの良さは、編成上や当日の予定の問題等で、吹奏楽部なしで演武を行う団の演武が吹奏楽部の演奏付きで見れる点であります。演奏の有り無しで同じ演目でもガラリと印象が変わる事が多々ございます。
今回はこのメドレー中に防衛大学校應援團の姿もあり、「歩兵の本領」「分列行進曲」「軍艦行進曲」の3題が披露されました。言わずと知れた旧陸海軍を代表する行進曲でありまして、大いなる盛り上がりを見せました。
今回のフェスタでは防衛大学校應援團はリーダー部のみの編成で前半の舞台では太鼓のみの演技でしたが、後半のメドレーは吹奏楽部の演奏付きでしたので、趣が変わっておりました。ただこの「分列行進曲」「軍艦行進曲」といったメジャーな演目はそのインパクトのある前奏が演奏されるだけで武者震いを禁じ得ない名曲でありますので、防大自慢の太鼓の爆音に負けない演奏付きの方がより相応しいと思います。いずれにせよ素晴らしい演目でありました。
過去、応援団では応援歌としてメジャーなアニメの主題歌等を歌詞を替えて使用しておりました。何事もコンプライアンスが重視される昨今の情勢下、著作権の関係でこの在り方を疑問視される向きもございますが、これと同様、軍歌の替え歌を演目に取れ入れる団が過去、結構ございました。ただ安直に雄々しさや勇ましさを表現しようという感を否めないものが多かった記憶がございます。ところがやはり防衛大学校應援團が演じると一味違う、というのが正直な感想であります。
甲南大學應援團OB
八代目甲雄会広報委員会