我が甲南大学は西宮市の甲子園球場とは極めて近い位置にございます。距離にして約10Km、車なら20分程度で着いてしまう距離であります。
ご存知の通り現在、高校野球の熱戦が甲子園で連日、繰り広げられております。我が国で最もメジャーなアマチュアスポーツ大会でありましょう。現在、野球という競技そのものの競技人口や全スポーツ種目に対する有意性はかつてのそれと比べれば、翳りを見せてきたと言えるでしょうが、それでもプロ選手の年俸や観客動員数等を鑑みますと、まだまだ野球が日本のキングオブスポーツであると言えましょう。
以前も触れた事がございますが、野球の黎明期、その躍進を担ったのは他ならぬ大学野球であります。今となってはメディアへの露出度を見ても高校野球の方が人気がある訳でありますが、高校野球は各都道府県の代表が戦うという側面があり、この要素が人気を支えているのかもしれません。
後1点、高校野球の応援は古くはPL学園の人文字から始まり、昨年では習志野高校の美爆音と評された応援まで、様々な応援が世間の注目を引きました。これだけ世間に対し発信力があり、一定の評価を得られる応援という行為が、大学というフィールドになると、なかなかそうはいかないというところに大学応援団が抱える問題の一端が垣間見る事が出来る様な気がします。
高校野球の応援も良く見て行けば、東京六大学の応援を模倣したと思われるものが多く見受けられます。この点を見れば、かつての大学野球の勢威を偲ぶ事が出来る訳でありますが、この上に様々なものを積み上げていっているのが高校野球の応援の様に思えます。
いつまでも大学生が高校生に負けている訳には参りません。
甲南大學應援團OB
八代目甲雄会広報委員会