さて、この開会式も前稿で御紹介した式次第とほぼ同じ内容で式は進行し、最後は両校の校歌にあたる学園歌、院歌を斉唱しエールを交換する訳でありますが、主催校がトリを取りますので、この時は学習院大学から始まりました。児島團長が登壇し、通常であれば院歌の指揮を執る筈が、何と学習院名物「血洗いくずし」を演じ始めたのであります。
「血洗いくずし」とは、乱舞とか拍手とか呼ばれるリーダーに合わせて太鼓と團員の拍手のみで演じられる演目であります。一般的に通常の演武よりも時間が長く5~10分程度かかる演目が多い傾向にあります。
【血洗いくずし概要 演者は児島團長】
無論、定期戦史上初の珍事であります。参列者一同、度肝を抜かれた事でありましょう。対抗上、我が團も一題、乱舞を演じ均衡を保った訳であります。
少なくとこの昭和52年以降、同様の事態はありませんでしたし、それ以前もおそらくなかったと思われます。東海道新幹線開通以前は夜行列車「銀河」で移動しておりましたので、そんな元気はなかったものと推察されます。
舞台上には両校の学長先生以下先生方もいらっしゃいますので、乱舞、拍手が終わるまで予告もなく観て頂く形になります。まさに児島家伝家の宝刀「決断」でありましょう。
學習院大學應援團 児島團長の豪快さを物語る逸話の一つであります。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会