さて、前回、書かせて頂いた喜田洋服店、リーズナブルな料金設定であるが故に、播州方面に住んでいない團員もわざわざ姫路まで学ランを作りに出向いたりもしておりました。学ランを作るのは團員にとって至福の時間であります。
さて、この喜田洋服店、JR姫路駅を降り、みゆき通り商店街を通り抜けるとお店があったのですが、この商店街、実に極道とヤンキーが多い通りでありました。歩いている人の大多数は一癖も二癖もありそうな輩でありまして、下級生にとってはちょっとした肝試し的な要素があった訳であります。
特段、何かした覚えもないにも関わらず学ランを見かけると
「おどれ、何、イキッとんねん?」
「おどれ、何、イキッとんねん?」
と声をかけられる可能性が極めて高いのでありました。
ちなみに関西ではよく使われていた「イキる」という表現、意味としては「意気がる」というニュアンスになりますが、広辞苑にも掲載されているれっきとした日本語でありまして、「熱る/熅る」と記します。
ちなみに関西ではよく使われていた「イキる」という表現、意味としては「意気がる」というニュアンスになりますが、広辞苑にも掲載されているれっきとした日本語でありまして、「熱る/熅る」と記します。
この危険地帯を通り抜けますと、お店は老夫婦がお店を切り盛りされていたのであります。ある時、御主人が交通事故に遭ったとの事でしばらく休業しておられた時期がございました。
そして店主の退院後より俄かに
「事故で頭を強打したんちゃうか」
という疑惑が浮上したのであります。團員が喜田で作る学ランが次から次へと迷作揃いだった為であります。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会