渡瀬恒彦さんが去る3月14日、ご逝去なされました。72歳だったそうであります。
一昨日も松方弘樹さんの訃報に関する記事を掲載しましたが、昭和のスターの訃報が続いております。
渡瀬恒彦と言えば、最近では2時間ドラマの刑事役、或いはその風貌から理想の父親として名を挙げられたり、ある時は石原軍団の総帥 渡哲也の実弟として、等々、様々な顔を持つ人物であったと言えます。
氏の経歴を見ると、兵庫県の名門 三田学園高校から早稲田大学に進学し、電通に就職するというエリートコースを歩んだ後、既に日活のスターであった兄 渡哲也の後を追って俳優に転進したとされています。
幼少期は淡路島で過ごしていた様で、阪神淡路大震災の折には、神戸市灘区の廃墟と化した名も知れぬ小さな商店街の一角で、軍団を引き連れず渡・渡瀬兄弟が炊き出しを行っている姿を拝見したことがあります。
またゴシップ誌等では、氏を評して芸能界きっての暴れん坊といった記事が散見されます。曰く空手の有段者でもある氏は、実戦に極めて強く数々の武勇伝があるとのことですが、真偽のほどは分かりかねます。
そんな風説はさておき、私見ではありますが、俳優として無鉄砲な若者を演じさせれば氏の右に出る者はいないと今でも思っております。松方弘樹のハマリ役として紹介させて頂いた実録外伝 大阪電撃作戦において準主役として演じた高山敬役、また菅原文太主演の山口組外伝 九州進攻作戦における準主役である古田憲一役、これらは今でも記憶に残る氏のハマリ役であったと思います。
まだ書き足りない事がありますので、一旦、ここで本稿を締めさせて頂き、謹んで氏のご冥福をお祈り申し上げます。合掌。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会