物語は順調に進み、少し胸が熱くなる良いお話になりつつあります。但し、視聴率の低迷ぶりは相変わらずの様でありまして、初回から7.7%、5.1%、5.3%、4.1%、5.0%、5.0%、3.6%と下降傾向にあります。同じ放送時間帯の他5局は概ね10%程度の視聴率である事を考えると低迷ぶりが伺えます。この数字は現在の世間の應援團への関心度合いを如実に表していると言えなくもありませんが、そう考えれば健闘していると言えるのではないでしょうか。
ドラマという特性上、途中打ち切りは難しいと思いますが、本編に続く2時間スペシャルや続編の制作はまず難しい状況であると言えましょう。制作者側も当初より爆発的なヒットは予想していなかったでありましょうが、それでも尚、放映に踏み切った英断に感謝申し上げる次第でございます。
ドラマの中での應援團と現実の應援團とを比較し、その相違を論う事に意義を感じませんが、幾つか質問を頂戴致しておりますので、軽く触れたいと思います。
視聴していて気になったのは旗手出身OBという肩書の反町隆史氏演じる斎藤氏が、OBの身ながら團旗を掲揚するシーンが再三、見受けられます。OBが團旗を掲げる事は議論が分かれるところではありましょうが、現実にない訳でもありませんので、特に違和感は感じません。
さりながら我が團で言えば、團旗を掲揚する旗手は制服制帽に白手袋着用の義務がございます。OBとは言えワイシャツ姿で持つというのはいかがなものかとは感じます。
また團旗は神聖なものとされておりますので、それを持っている間、旗手はその旗と一体となる訳ですので、旗手自身も侵スベカラズ対象となります。よって掲揚中の旗手に触れる事も話しかける事もNGとなっておりまして、旗手も一言も喋ってはいけません。よって練習ではその訓練も行われ、掲揚中の旗手の傍らに幹部が近づき「どや、重いやろ?」「……」「今日は暑いのぉ」「……」「お前、ワシの言うとる事が分からんのか?」「……」などと旗手が口が利かない様にチェックを行う訳であります。無論、これらの問いかけに答えると失格であります。
ドラマの進行上、さして大事な話ではありませんが、応援団OBとしてふと気になった点として挙げさせて頂いた次第です。
今夜9時より第8話が放送予定であります。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会