本山村怪々奇團【35】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

第35話 女子プロレス


ある時、我が團を支援して下さっている方より女子プロレスのチケットを頂いた事がございました。ところが生憎、その日は團務が入っておりましたので、どうすべきか協議を重ねたのでありますが、その予定に欠かせない者を最小限に絞り、下級生を中心に総勢8名でプロレスの会場へ伺う事になったのであります。


当日、3回生1名を筆頭に後は1、2回生という顔触れが、会場入りしますと、普段は女子プロレスを観戦する機会がなく認識がありませんでしたが、物凄い人気でありまして、女性を中心に熱狂的なファンで会場は熱気に包まれておりました。


チケットに書かれた座席を下級生が調べますと、何と最前列。TVに映りはしまいかとの心配はありましたが、いざ着席してみるとカメラの横の席でありまして、これならその恐れはありません。


試合が開始されますと、男子顔負けの激しいファイトに度肝を抜かれ、観客の熱狂ぶりにも後押しされ、次第に團員達も興奮した様子で熱戦に見入っておりました。すると何と女子プロレスラーが團員達の席めがけてリングより落ちてきたのであります。うわーとかぎゃーとか言いながら蜘蛛の子を散らす様に逃げる中、一人、3回生氏は腕組みし微動だにせず彼女を受け止める羽目になったのであります。


後で3回生氏に下級生達は「女子プロが落ちて来た位で我先に逃げ出すとは言語道断。一緒に観戦しとるのが先輩方やったら身を挺してお守りせなあかんやろ。こういう事は日頃の心がけが大事なんや」とお灸を据えられる羽目になったのであります。


この出来事は当番日誌で忽ち幹部達の知るところになり、3回生氏は幹部氏に呼ばれ「ところでお前はその時、何をしとったんや?」との下問。「押忍!その時でありますか…、ええ、まあその、彼女の股間を見ておりました」との回答。何かはみ出しとりはしないかと凝視していたのでありましょう。これは余裕と言うべきか、単なる助平と言うべきか人物評価は分かれるところであります。


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八代目甲雄会広報委員会