嗚呼!神農稼業【6】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

後、困るのは入浴でありましょう。夏は言うまでもなく、四季を通して、一日、仕事を終えた後の臭気は凄まじいものがあります。汗とかき氷のシロップの甘ったるい匂いが混合された異臭、たこ焼きや焼きそばを担当していた者は油とソースが入り混じった独特の香りをまき散らし、そういった者達が狭い車中で一同に会しますと、ちょっとした地獄絵図でありまして、ピーチクパーチクのおしゃべり大会がなくとも臭気に咽び眠れないでありましょう。


さりながら客商売でありますので、そのまま翌日、店先で接客させる訳にも参りませんので、商売終了後は特殊個室付きではないお風呂に連れて行って頂けます。


ここで問題が発生致します。社長以下社員の多くは体の全面ないしは一部に装飾を施しておられますので、通常のサウナや銭湯では入店を拒否されます。しかしそこはよく出来たもので、そういう方でもOKという剛腹なお風呂屋さんもあります。大阪ですと、心斎橋アメリカ村付近にあるS湯などが著名でありますし、旭区の方や浪速区辺りにもごさいます。


しかしいずれにせよ、数は多くはございませんので、そのお風呂屋さんまで移動せねばなりません。常に大阪市内で商売がある訳ではございません。身を清めたいのは山々でありますが、一日の仕事を終えた後ですので、くたびれ果てて、行くのは極めて億劫ではあります。

そこを押して車で乗り合わせてお風呂屋さんに参りますと、案の定、浴室は色とりどりのテキヤだらけでありまして、肌に何の装飾も施していないスッピンの團員の多くは肩身の狭い思いをするという異次元ワールドなのであります。


特に1月の戎祭、春の造幣局の通り抜け期間中の深夜のこれらの銭湯は未だに変わらぬ光景が見られると思われます。ご興味のある方は是非とも観覧に訪れてみてはいかがでしょうか。


甲南大學應援團OB会

八代目甲雄会広報委員会