60周年記念総会総括【後編】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

様々な要因の中で大勢の方にお集まり頂けた訳でありますが、現状に対する認識は会員其々であったと思われます。熟知している現執行部から、現役が現在いない事を初めて知った方まで、反応は様々であります。


現在のところ最後の團員にあたる吉田48代目團長が引退する直前、跡を受け継ぎし團員がいない中、今後の團運営について、極論すれば解散という選択肢をも含めて考える場を持った事があるのですが、團運営に関し全OBに情報発信させて頂いたのはその時以来ではないかと思われます。


昔日は我が校に限らず應援團は大層、勢威を誇っていた時代がございましたので、その当時からすれば應援團に存続の危機が訪れるなど夢想だにしなかった事でありましょう。以前はどこかしらそんな感覚を引きずって、何とかなるだろうと楽観視する向きがあったりした感は否めませんが、現状、現役不在の期間が10年も続けば少なくとも楽観論は吹っ飛んだ様に感じます。


このブログでもいくつか事例を取り上げさせて頂きましたが、現在でも各大学には應援團を志す学生がいる事は厳然たる事実でございます。中には現在、大学に應援團が存在していないのであれば、自らの手で再建しようという気概に溢れた学生もおります。


大学という場所は様々な可能性を追求する場でもある筈であり、学生に対してこういう方向が今の世を生きるのに最善の選択肢であるとして一つの方向に誘導するのであれば、現状のクラブ数でも多い位であります。多種多様な価値観に囲まれた中で、様々なクラブ活動の選択肢があり、学生はその中で自分に合うものに出会いその中で生きていく中で新たな発見をしたりするものだと思います。


私共が甲南大学に在籍していた期間、應援團の中で学んだ事、他者にも誇り得る文化や伝統、そういったものが全て現在の価値観に合致するとは思ってはいませんが、反面、皆無でもないと考えております。一方で、私共が存在していた頃、為し得なかった事も含め應援團という団体が大学の中で果たすべき使命を考えた時、やはりそういう役割を果たすべき団体は学内に必要であろうと思います。

そういった意味でも應援團再建という事業は、決して夢物語ではございません。


私共としては甲南の学生はもとより教職員の方々、卒業生の皆様方、或いは保護者の方々や地域の方々に対して應援團の必要性をはじめ情報発信を継続してゆく事が肝要と心得ております。


今回の60周年記念が再建への大きな一歩となったか否かは今後の私共の動き如何に関わって参りますので、OB諸兄におかれましては、尚一層の御協力をお願い申し上げる次第でございます。


甲南大學應援團OB会

八代目甲雄会創團60周年記念準備委員会